レイアウト・デザインの教科書

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基礎が学べる

パッケージ、ポスター、CDジャケット、WEBサイトまで、幅広い事例をもとにレイアウトデザインを学ぶことができます。幅広い上に、ひとつひとつが丁寧に説明されており、この一冊で質の高い学びを得ることができます。デザインを勉強されている方、デザインのお仕事をされている方にかなりおすすめできる一冊です。

米倉 明男 (著), 生田 信一 (著), 青柳千郷(ベーコン) (著)
出版社: SBクリエイティブ (2019/2/23)、出典:出版社HP

INTRODUCTION

「レイアウト」とはデザインの中で配置のことを指します。「レイアウトを作る」とはデザインを見る人に内容を伝えるため、どこに何を置くのか考えながら配置していく作業です。レイアウトはデザインの中でもとても重要な役割を担っています。この本では主に「レイアウト」の内容について解説し、大きく分けると2つのことを学べるようにしています。

1つ目はレイアウトの基本ルールをたくさん学べることです。レイアウトの基本ルールはデザインを美しく見せる方法です。詳しくはChapter2で学べます。また、この本で紹介するレイアウトの基本ルールはグラフィックデザインの長い歴史の中で、先人達が試行錯誤しながら作り上げてきたものです。普遍的な知識であり、流行りに応じて変化することはありません。ここで学んだことは、皆さんのずっと使える武器になると言えるでしょう。

2つ目はレイアウトのトレンドです。デザインには時代に応じて流行りがあります。トレンドを知りどんなデザインが現代の見る人に受け入れられるのか知ることも大切です。この本では世界中の優れたデザイン事例を紹介しています。優れたデザインを知ることで「センス」を磨くことができます。センスは限られた才能ではなく、デザインを見て蓄積されていくものです。センスを磨けば誰でも「良いデザイン」と「悪いデザイン」の見分けができるようになります。

普遍的な「基本ルール」と時代によって変わる「トレンド」は一見真逆のようですが、実は根元の部分で終がっています。この本ではたくさんの優れたデザイン事例を分析しながら、レイアウトの基本ルールのどの方法が実際の事例で使われているのかを解説しています。基本とトレンドの繋がりが理解できるでしょう。

最後にこの本を読んで基本ルールやトレンドについて学ぶことができたら、Chapter4や本書に掲載された事例を参考にしつつ、実際にデザインを作ってみましょう。デザインにおいて知識はとても大事なものですが「知っているだけ」では良いデザインは作れません。自分で手を動かし試行錯誤しながら実践することで、初めて自分のものになっていきます。考えて手を動かし、学んだ知と技術を融合させれば、どんな人でも確実に優れたデザインができるようになります。この本を活用して日々のデザイン制作に役立ててください。

著者を代表して
米倉明男

米倉 明男 (著), 生田 信一 (著), 青柳千郷(ベーコン) (著)
出版社: SBクリエイティブ (2019/2/23)、出典:出版社HP

CONTENTS

Chapter1 レイアウトで何が変わるのか
1-01良いレイアウトといレイアウト
COLUMN ロゴにはレイアウトの基本が詰まっている

1-02レイアウトによるわかりやすさ
COLUMN わかりづらいレイアウトができてしまう理由

1-03誰に何を伝えるか

1-04レイアウトが変われば伝わり方が変わる
COLUMN 優れたデザイナーはデザインのコレクター

Chapter2 レイアウトの基本ルール
2-01整列
2-02近接
2-03反復
2-04対比
COLUMN 文字のカーニングを使った調整

2-05優先順位
2-06目線誘導
2-07余白
2-08分割
COLUMN Webやスマートフォンでの分割

2-09黄金比・白銀比
2-10グリッドシステム
2-11グリッドシステムの作り方
2-12 2カラムグリッドのラフスケッチとサンプル例
2-13 3カラムグリッドのラフスケッチとサンプル例
2-14 4カラムグリッドのラフスケッチとサンプル例
2-15シンメトリーとアシンメトリー
2-16中軸
COLUMN 成り行きを活かす

2-17放射・円形
2-18ランダム
2-19モジュール
COLUMN ルールを知る

2-20判型、版面、マージン
2-21ページネーション
COLUMN 読者が作るページネーション

2-22ユニバーサルデザイン
COLUMN UDフォント
COLUNN デザインの収集方法

Chapter3 レイアウトの応用テクニック
3-01三角形の構図
3-02モチーフを活用する
COLUMN 似た雰囲気のデザインが生み出される理由

3-03色や要素による反復
3-04ピクトグラムを使ってわかりやすく伝える
3-05基本色と多色の使い分け
3-06インフォグラフィックを使ってわかりやすく伝える
3-07グラフ・図表を使ってわかりやすく伝える

3-08罫線を使い区切りを付ける
3-09曲線を使い柔らかさを出す
3-10吹き出しで誘導する
3-11数字を使い導線をつける
3-12立体感のあるオブジェクトを使う

3-13塗りを使い情報を区分けする
3-14パターン模様を使う
3-15文字の組組を組み合わせる
COLUMN レイアウトはデザインの重要な要素の1つ

3-16方向性を作り視線を誘導する
3-17リズムを作り軽やかにする
3-18何学を取り入れて美しくする
3-19文字のコントラストではっきりさせる
3-20のコントラストを付ける
3-21アクセントを取り入れる
COLUMN 見るだけではないUXデザイン

3-22タイポグラフィで印象付ける
3-23写真とキャッチコピーを組み合わせる
3-24写真の効果とち落としの使い分け
COLUMN 見切れている分割

3-26余白を多く使う
3-27自由に配置する
COLUMN デザインの歴史を知る

Chapter4 レイアウトの作り方
4-01実際にデザインを作る
4-02ターゲットを決める
4-03コンセプトを決める
COLUMN 5W1Hで注意すること

4-04要素を洗い出す
4-05レイアウトのパターンを出す
4-06書体のパターン出し
4-07配色のパターン出し
4-08装飾のパターン出し
4-10最後の微調整
4-11完成

INDEX
CREDIT

米倉 明男 (著), 生田 信一 (著), 青柳千郷(ベーコン) (著)
出版社: SBクリエイティブ (2019/2/23)、出典:出版社HP