レイアウトデザイン見本帳 レイアウトの意味と効果が学べるガイドブック

【最新 – レイアウトデザインを学ぶおすすめ本 – 基本、入門で独学でも勉強できる!】も確認する

目で見て学べる

有名な事例がイメージテーマ毎に多数紹介されており、目で見て体感的にレイアウトのイメージができます。デザインの勉強をしている方にとっては、レイアウトの参考書として最適の一冊です。またデザインのお仕事をされている方にとっても、デザインに迷った際、豊富な事例やアイデアがとても参考になります。

関口 裕 (著), 内藤 タカヒコ (著), 長井 美樹 (著), 佐々木 剛士 (著), 鈴木 貴子 (著), 市川 水緒 (著)
出版社: エムディエヌコーポレーション (2017/4/18)、出典:出版社HP

INDEX

はじめに
著者紹介・本書の使い方

Chap.01 レイアウトの意義
01レイアウトをする前に
02文字の役割
03視線を導くコツ(1)基本的なテクニック
04視線を導くコツ(2)写真と配色
COLUMN 01デザイナーとして覚えておきたい12のこと①

Chap.02 レイアウトの基本
01レイアウトには型がある
02ページネーションの考え方
03書体の種類
04ウエイトの種類
05文字の構造

06文字組みの基本
07組み方向と段組み
08写真の取り扱い
09配色について
10色の面積構成を考える
COLUMN 02デザイナーとして覚えておきたい12のこと②

Chap.03 レイアウトの実践
基本となるレイアウトテクニック
01元気なレイアウト
02明快なレイアウト
03さらりとしたレイアウト
04上品なレイアウト
05にぎやかなレイアウト

06不安定なレイアウト
07自由なレイアウト
08ダイナミックなレイアウト
09力強いレイアウト
10素朴なレイアウト

11シンメトリックなレイアウト
12落ち着いたレイアウト
13理されたレイアウト
14安心するレイアウト
15ポップなレイアウト

16広々としたレイアウト
17メリハリのあるレイアウト
18柔らかいレイアウト
19インパクトのあるレイアウト
20勢いのあるレイアウト
21気ままなレイアウト

文字にするレイアウトテクニック
22まとまりのあるレイアウト
23なめらかなレイアウト
24ゆったりとしたレイアウト
25充実感のあるレイアウト
26一体感のあるレイアウト

27安定感のあるレイアウト
28生き生きとしたレイアウト
29軽快なレイアウト
30抑揚のあるレイアウト
31スタイリッシュなレイアウト

写真に関するレイアウトテクニック
32真面目なレイアウト
33パワフルなレイアウト
34気楽なレイアウト
35迫力のあるレイアウト

36堂々としたレイアウト
37大胆なレイアウト
38活発なレイアウト
39連帯感のあるレイアウト
40物語を感じさせるレイアウト
41きっちりとしたレイアウト

配色に関するレイアウトテクニック
42ハツラツとした配色とレイアウト
43目立つ配色とレイアウト
44楽しそうな配色とレイアウト
45すっきりとした配色とレイアウト

46統一感のある配色とレイアウト
47かわいい配色とレイアウト
48クールな配色とレイアウト
49カラフルな配色とレイアウト
50高級感のある配色とレイアウト
51奥行きを感じる配色とレイアウト

CREDIT INDEX

関口 裕 (著), 内藤 タカヒコ (著), 長井 美樹 (著), 佐々木 剛士 (著), 鈴木 貴子 (著), 市川 水緒 (著)
出版社: エムディエヌコーポレーション (2017/4/18)、出典:出版社HP

はじめに

「レイアウト」と聞いて、みなさんはどんなイメージを抱くでしょうか。部屋の模様替え、資料や紙面のレイアウトグラフィックの構成、ウェブの画面設計…….いろいろな観点があると思います。本書はそんな「レイアウト」について、基本的なことを丁寧に、繰り返し、さまざまな手法で語ることを意識しています。

タイトルは「レイアウトデザイン見本帳」。まさにパラパラとめくり、それぞれのページに記された「レイアウトのひとつの方法」を眺めることで、みなさんの中にあるデザインの引き出しを少しずつ増やしていくことができたら、という思いで編集されています。

しかし、本書に掲載されているひとつひとつの手法は、あくまで一例にすぎません。あるページの手法が、まったく逆に使われるケースもあるでしょう。デザインに絶対の正解・方程式はないのです。では、私たちの毎日のデザイン作業において、もっともよいデザインをするためにはどうしたらよいのでしょうか。

答えはありませんが、「できるだけたくさんのアプローチを知っている」ことが大切なのではないかな、と私は考えています。つまり、視野を広げ、ものの見方をたくさん持つということです。要素を大きな視点で見ることや、一転、細かな部分に深く着目していくこと。また違った観点で捉えなおしてみること。その振れ幅が大きければ大きいほど、その中から選び出すひとつのデザインは、よりよい「最適解のデザイン」に近づくことができるのではないでしょうか。

本書は「レイアウト」に特化した書籍ですが、レイアウトはあくまでデザインという行為の一部分にすぎません。いまデザインはもっと幅広く、たくさんの考え方を含んでいます。広く捉えると考えることもデザインですし、色をつけることも、企画を立てることもデザインです。しかし、その中で「レイアウト」はある意味特別な作業かもしれません。

ふつうのデザインはほとんどの場合、何らかの情報を伝えるために行われます。その情報をどのようにレイアウトするかによって、伝わりやすさから、もしかするとメッセージの内容まで、ガラッと変わってしまうくらいの可能性を秘めているプロセス、それがレイアウトです。そう、あなたのレイアウト次第で、その影響が大きく変わってしまうのです。私は、そんなレイアウトという工程が、デザイン作業の中でもっともエキサイティングだと考えています。

無数の正解の中からもっともよいものを「自分で決める」責任と自由度が、レイアウトを楽しくエキサイティングな作業にさせるのではないでしょうか。デザイナーが変われば、その正解もまた異なってくるでしょう。そのデザインがなぜよいのか説明する場面も出てくると思います。そこには主体性が必要です。デザインには「個」が必要です。

デザインもデザイナーも、透明にはなれないと私は考えています。社会を構成するフィルターのひとつとして、情報を咀嚼し、再構成してアウトプットする。そこにあなたがいる意味が出てきます。レイアウトをすることで、あなたという存在が社会に影響を及ぼします。クライアントのことをまじめに考えたり、扱う問題や商品について知った度合いが、また、自分だけのデザインの引き出しから選び出されたひとつのアプローチが、レイアウトという行為を通してそのまま社会に影響を与えるのです。

レイアウトは、あなたを必要としています。社会があなたを必要としています。レイアウトを行う人の及ぼすよい影響が、世の中にとって必要なのです。情報も、何らかの問題も、うまく伝わらなければ存在していないことと同じです。ぜひ、そんなレイアウトの担い手にとって少しでも本書がお力になれたら幸いです。

著者代表:関口裕

関口 裕 (著), 内藤 タカヒコ (著), 長井 美樹 (著), 佐々木 剛士 (著), 鈴木 貴子 (著), 市川 水緒 (著)
出版社: エムディエヌコーポレーション (2017/4/18)、出典:出版社HP

レイアウトとは

レイアウトとは、読み手の視線の動きを、設計すること。
レイアウトは、ただ単に文章や写真を配置すればいい、というものではありません。その制作物を、見る人・使う人がどんなふうに読み取るのか。その「視線の動き」を設計することが、レイアウトの本質です。いわば、読み手と制作物との間の「体験」をかたちづくることだと言えるでしょう。そしてその体験は、あくまでも伝えたいメッセージに沿ったものでなければなりません。

よく原稿を理解し、その制作物が伝えるべき内容を適切に、あわよくばより効果的に、伝達すること。そのための作業がレイアウトなのです。タイトルは、ひとつ目の見出しは、本文は、そして図解は、キャプションは・・・・・。意図したとおりに読み解くことができる、効果的な体験をもたらすレイアウトを習得するためにはどうしたらよいのでしょうか。1章では、作業に挑む前の考え方を。2章では具体的な知識を。3章では、たくさんの事例をお見せします。気の向くまま、好きなページから読み進めてみてください。

関口 裕 (著), 内藤 タカヒコ (著), 長井 美樹 (著), 佐々木 剛士 (著), 鈴木 貴子 (著), 市川 水緒 (著)
出版社: エムディエヌコーポレーション (2017/4/18)、出典:出版社HP

著者紹介(順不同)

関口裕(Chap.01担当)
せきぐち・ゆたか
デザイン会社|Concent,Inc.所属、アートディレクター・デザイナー。
雑誌を中心に書籍や広報誌などのレイアウトデザインを経た後、企業サイトやブランドサイトなどのデザインに従事。幅広く領域横断したデザインに携わる。

長井美樹(Chap.02担当)
ながい・みき|グラフィックデザイナー、テクニカルライター。
エディトリアルデザインを中心に活動。傍ら、専門学校やDTPスクールで講師として色彩学、基礎・実践デザインなどを教える。

鈴木貴子(Chap.03担当)
すずきたかこ|フリーのグラフィックデザイナー。
グラフィックデザインのほかに、キャラクターデザイン・イラスト作成・Illustratorの執筆などを行っている。日本酒好きが高じて日本酒のラベルデザインなどの仕事も引き受けている。

内藤タカヒコ(Chap.02担当)
ないとう・たかひこ|フリーランスのデザイナー、ライター。
最近の共著に『人物写真補正の教科書Photoshopレタッチ・プロの仕事』『プロとして恥ずかしくない新・デザインの大原則』(エムディエヌコーポレーション)がある。

佐々木剛士(Chap.03担当)
ささき・たけし|神奈川県出身。
日本人の父と日本人の母の間に生まれ育つ。オープンキャンパスの受講なども含め、これまで海外で学んだ経験は一切なし。約3年間にわたるサラリーマンとしての生活を経て、現在はフリーランスで活動。

市川水緒(Chap.03担当)
いちかわ・みなお|編集プロダクション勤務を経て、現在はライター・編集者として主にデザイン書籍などの制作に携わる。共著に『基礎からはじめるレイアウトの学校』(エムディエヌコーポレーション)などがある。

関口 裕 (著), 内藤 タカヒコ (著), 長井 美樹 (著), 佐々木 剛士 (著), 鈴木 貴子 (著), 市川 水緒 (著)
出版社: エムディエヌコーポレーション (2017/4/18)、出典:出版社HP

本書の使い方

本書は、雑誌や書籍、広告、Webなどの媒体のレイアウトデザインについての技法や理論を解説、学習する実用書です。第1章では「レイアウトの意義」について、第2章では文字、写真、配置、配色といった「レイアウトの基本」について、また第3章では豊富な実例を用いて「レイアウトの実践」を多数紹介します。

・本文と図版を使ってレイアウトをわかりやすく解説します。
・本文中の重要なキーワードについて、「KEYWORD」として抜き出して解説しています。
・Chap.3「レイアウトの実践」は「基本」「文字組み」「写真」「配色」に分けて解説しています。

関口 裕 (著), 内藤 タカヒコ (著), 長井 美樹 (著), 佐々木 剛士 (著), 鈴木 貴子 (著), 市川 水緒 (著)
出版社: エムディエヌコーポレーション (2017/4/18)、出典:出版社HP