7日間でマスターするレイアウト基礎講座 (DESIGN BEGINNER SERIES)

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目的に合ったデザインがわかる!
豊富な事例がBefore/Afterで対比されているので、レイアウトの勉強を始めるにはとてもわかりやすく、もってこいの一冊です。この一冊で基本知識をおさえることができます。内容が面白く、テンポよく読み進めることができるため、タイトル通り7日間で読み終えることができます。忙しい方でも短時間で勉強できておすすめです。
目次
この本の使い方
第1部 様式を選ぶ
第1日目
様式効果とは
様式を誤ると正しく情報が届かない
様式効果とは
イメージは様式によって伝わる
視覚度
視覚度を上げたら親しみやすくなった
視覚度
名刺を視覚化したら印象的に
視覚度
折り込み広告に欠かせない視覚要素
モチーフの訴求度
どの写真が印象に残るか
図版率
文字だけの紙面は参加しにくい
図版率
文字ゼロの紙面は無言の空間
第1日目の復習
視覚度と図版率を理解したか
第2日目
文字のジャンプ率
新聞の文字ジャンプ率を下げたら活気がなくなった
文字のジャンプ率
ミニコミ誌が元気になった
文字のジャンプ率
ジャンプ率を下げたら上品になった
文字のジャンプ率
ふさわしいジャンプ率で共感
文字のジャンプ率
学校案内のジャンプ率は控えめに
写真のジャンプ率
大小差を少なくすると穏やかに
写真のジャンプ率
大小差をつけシャープに
写真のジャンプ率とトリミングの関係
大きな面積にはよりアップを
第2日目の復習
文字と写真のジャンプ率の効果を理解したか
第3日目
グリッド拘束率
グリッドを守ると理性的、男性的に
グリッド拘束率
グリッドをはずすと活気が出る
グリッド拘束率
格調、荘重さのある誌面はグリッドを守る
グリッド拘束率
写真の外型・切り抜きと角版
版面率
名刺の余白を広くすると上品に
版面率
高級化の広告は余白を広く取る
版面率
余白を詰めると情報あふれる誌面に
第3日目の復習
グリッド拘束率と版面率を理解したか
第4日目
構成の3原型
不用意な混合は品位を下げる
構成の3原型
名刺の型は職業を語る
構成の3原型
3つの型を組み合わせた誌面づくり
構成の3原型
雑誌の典型的な3原型
書体のイメージ
名刺の書体が本人の志向を表す
書体のイメージ
太さと大きさがイメージを決める
書体のイメージ
弓道部にふさわしい書体は何か
書体のイメージ
字間・行間・字詰め、とりあえず標準で
書体のイメージ
文字をイラスト化して使う
書体のイメージ
大型文字は小型文字でフォロー
第4日日の復習
構成の3原型と書体のイメージを理解したか
第2部 形を整える
第5日目
造形効果とは
2段階で造形効果を高める
信頼される形
応募したくなる求人広告に
信頼される形
名刺に風格が出てきた
主役を明示する
伝えたいメッセージがはっきりした
主役を明示する
余分な要素を抑えてすっきりした
主役を明示する
主役をはっきりさせると安心感が増す
準主役は離す
離せば両方とも生きる
準主役は離す
離すほど紙面全体が生き生きする
第5日目の復習
主役を明示する、準主役を離すの2つの原則を理解できたか
第6日目
群化(グループ化)
未強化は見る人に混乱を生む
あいまいは不安
見る人に困惑を持たせない
あいまいは不安
文字と写真の高さをそろえる
流れを整理する
小画面の流れはシンプルに
余白は主役の領地
広い余白は主役にふさわしい
四隅をおさえる
額縁効果で誌面が落ち着く
版面線を利用する
版面を守れば苦労せずに安定する
第6日目の復習
群化や余白などの6つの原則を理解できたか
第7日目
リズム
軽快にどこまでも続く
対比
大小・細太の対比で緊張感
アクセント
ワンポイントを決める
比例(プロポーション)
比例とは一対の長さの関係
バランス
整えれば信頼感が増す
融合
一体感を生み出す仕掛け
雑誌リスト
この本の使い方
レイアウトなんか難しくない−7日間でレイアウトの基本を理解しよう
レイアウトは誰でもできる
デザインとかレイアウトという仕事は、特別な訓練を受けた、特に感性の鋭い人しかタッチできない仕事と思われがちだ。しかしこの本を読めば、それは錯覚だった、ということがわかる。ごく基本的なことを理解すれば、実は身近で使いやすい技術であることがわかる。謎に包まれていたレイアウトを、一気に身近な技法にしよう。
レイアウトする能力が内在されている
下の2つの質問に答えてみて欲しい。素直に見比べれば誰でも正解を選べる。ここで正解を選んだ人は、潜在的なレイアウト能力を持っていることが証明された、と考えてよい。 レイアウトはわからない、自信がない、と思っているのは、単に基礎知識がないため、この本を読んで、内に秘められた力を引き出して欲しい。
Q1 下の広告ABのうち、どちらがカジュアルな化粧品の広告か
様式と造形の基本をマスターしよう
この本では第1日目から第4日目までで「様式」がどのように決まるかを解説した。次に第5、6日目は、絶対にマスターしたい造形の原則を図説し、第7日目は、次のステップへのヒントを紹介している。
「様式選び」で、レイアウトの大半が決まる
左ページの2つの化粧品広告を例に、「様式」はどんな要素で決まるのかを考えてみたい。A・Bを様式決定要素で比べると、下表のように正反対になっている。
要素 | 余白の量(版面率) | 写真のタイプ(視覚度) | 性格 |
A | 多い | 低い | →格調高い・高級 |
B | 少ない | 高い | →元気・カジュアル |
当然、元気いっぱいのBがカジュアルな商品にふさわしい表現様式だということがわかる。従って、仮にあなたが化粧品の高級さをアピールしたい場合、B図の様式をとっては、絶対に成功しない。どんなキャッチフレーズにしようと、上品な女優を登場させようと、Bの様式では高級感は表現できない。上品にしたいのならば文字を小さくし、余白を広くとり、迫力のある写真は避けなければならない。
形を整えると信頼度が増す
ふさわしい様式を選んだだけでは、もちろん効果的なレイアウトにはならない。下の名刺の左図のように、形が整理されずにバランスが悪いと、なぜか信頼できない感じがする。かつて当研究所で全国的に書体のイメージ調査をした時に、興味深い結果が出た。一級品であるというイメージはどんな造形要素とも関連性がなく、バランスがとれているか否かという、その一点だけに焦点が集まっていた。つまり文字を太くしても大きくしても一級品のイメージには関係なく、問題はバランスが良いか悪いかだけなのである。信頼を得るためには形を整え、バランスをとることが欠かせない。形を整えることは言い換えれば造形性を高めることである。第2部では形の整え方を8つの原則に分けて分かりやすく解説している。
「レイアウト」とは―意味と範囲
「デザイン」とは広い意味では、「計画してものを造ることのすべて」を指す。この本では一般に「グラフィックデザイン」、「視覚伝達デザイン」などと呼ばれる分野を扱い、これを「レイアウト」と言い換えている。
第1部 様式を選ぶ
ふさわしい様式を選べば、レイアウトは成功
伝えたい内容にふさわしい様式を選べば、これでデザインの大半は決まったようなもの。様式を決定づける主な要因には、下表のような8つの要素がある。これを第1部でマスターしよう。
コモンセンスがあれば、ふさわしい様式を選び出せる
下表の言葉は初めて聞くので難しそうだが、実は簡単。私たちが日常感じ取っている印象を専門的な言葉に替えただけ。一般的な常識で考えていけば、正しい様式が選び出せる。
様式を決定づける8要素
第1日目 | 様式の8要素 | 様式効果とは |
1 視覚度 | ||
2 図版率 | ||
第2日目 | 3 文字のジャンプ率 | |
4 写真のジャンプ率 | ||
第3日目 | 5 グリッド拘束率 | |
6 版面率 | ||
第4日目 | 7 構成の3原型 | |
8 書体のイメージ |