【最新】LaTeXのおすすめ本 – 初心者からでも始められる入門から応用書籍まで!

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LaTeXを始めよう!

LaTeXは、高品質のオープンソースのソフトウェアであり、本格的な文章・数式の印刷物やPDFファイルを生成します。ただし、LaTeXは様々なツールが準備されているため、使い始めるのは難しいかもしれません。

公式なサイトでの説明も少なく、レイアウトの変更などの特定の側面はかなり複雑に見える場合があります。 初期はWordなどを使用する方が簡単に思えるかもしれませんが、慣れるとLaTeXはWordよりはるかに作業が楽になります。今回はLaTeXを学びたい、論文レポートをこれらで始めたいという方にLaTeXおすすめ書籍を紹介します。

始めてから。これらの課題について説明し、LaTeXをより使いやすくしてくれ、これらの LaTeX初心者向けガイドは、LaTeXの実用的な使い方、インストールと基本的な使用法から始めて、表、図、数式、参考文献目録、用語集、索引などの一般的な本の要素を含む文書をタイプセットする方法を学ぶことができます。

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出典:出版社HP

[改訂第7版]LaTeX2ε美文書作成入門

LaTeX本、ベストセラー中のベストセラー!

この書籍では数式環境の操作、図表の作成、相互参照・文献リスト、ページレイアウト等の操作が章ごとに独立して記述されているため非常に読みやすく、また理解しやすい構成となっており、Texに関する説明が非常に行き届いた良い本です。

付属のDVDはTeX環境を簡単に構築できるようになっています。

奥村晴彦 (著), 黒木裕介 (著)
出版社: 技術評論社 (2017/1/24)、出典:出版社HP

 

本書は『LATEX 美文書作成入門』(1991 年), 『LATEX 入門』(1994 年)『LATEX 2 美文書作成入門』(1997 年),『改訂版] LATEX 23 美文書作成入門』(2000年),『「改訂第3版] LATEX2・美文書作成入門』(2004年) 『[改訂第4版」LATEX2 美人書 作成入門』(2007 年)『[改訂第5版] LATEX2・美文書作成入門』(2010年)『[改訂第6版] LATEX 28 美文書作成入門』(2013 年)を最新の TEX Live 2016に合わせて改訂したものです。第2刷では収録ソフトを TEX Live 2017 に更新しています。
本書は pLATEX 24 で組版し,dvipdfmx でPDF化したものを印刷しました。フォントは、ヒラギノ, Palladio (Palatino 相 当), Nimbus Sans(Helvetica 相当)などを使いました。ヒラギノ以外はフリーなフォント(一部の例示を除く)で,本書 付録 DVD-ROM に収録されています。

ご注意

本書に記載された内容は、情報の提供のみを目的としています。したがって,本書を用 いた運用は、必ずお客様自身の責任と判断によって行ってください。これらの情報の運用 の結果について、技術評論社および著者はいかなる責任も負いません。
本書記載の情報は、基本的に 2016年12月 22 日現在のものを掲載していますので, ご利用時には、変更されている場合もあります。
また、ソフトウェアに関する記述は、特に断わりのないかぎり, 2016年12月22日現 在での最新バージョンをもとにしています。ソフトウェアはバージョンアップされる場合 があり,本書での説明とは機能内容や画面図などが異なってしまうこともあり得ます。本 書ご購入の前に必ずバージョン番号をご確認ください。
付属のDVD-ROM は、必ず付録A「付録 DVD-ROM を用いたインストールと設定」を お読みになった上で、ご利用ください。DVD-ROM の収録内容,DVD-ROM に収録され ているソフトの使い方および利用のための条件が記載されています。
DVD-ROM の利用は、必ずお客様自身の責任と判断によって行ってください。DVDROM を使用した結果生じたいかなる直接的・間接的損害も、技術評論社,著者,プログ ラムの開発者および DVD-ROMの制作に関わったすべての個人と企業は、一切その責任 を負いません。
以上の注意事項をご承諾いただいた上で,本書をご利用願います。これらの注意事項を お読みいただかずに、お問い合わせいただいても、技術評論社および著者は対処しかねま す。あらかじめ、ご承知おきください。

・TEXはAmerican Mathematical Society の商標です。
・METAFONT は Addison-Wesley Publishing Company の商標です。
・PostScript, Acrobat は Adobe Systems Inc.の商標です。
・Windows7, Windows 8. Windows 10 は Microsoft Corporationの商標です。
・Mac, macOSはApple Inc.の商標です。
・その他本文中に記載されている会社名、製品名等は、一般に,関係各社/団体の商標または登録商標です。 本文中ではR, C, TM などのマークは特に明記していません。

本書は,本や論文などを印刷・電子化するためのオープンソースソフト TEX (テックまたはテフと読む)の仲間,特に LATEX(ラテックまたはラテフと読む) の最新版 LATEX 2εおよび関連ソフトについて,できるだけやさしく解説したも のです。この第7版では,PLATEX, upLATEXのほか,X∃ALATEX, LuaLATEX につ いても触れました。
数式を含む文書を書くためのソフトとして,TEX, LATEXは世界中で事実上の 標準として長年にわたって使われています。日本でも特に理系の本はかなりのも のが LATEXで作られるようになりました。本書もPLATEXで制作したものです※1。
理系の本や論文に限らず,TEXは名簿・カタログ・シラバスなどの自動組版と いった通常の DTP の流れに載せにくい一括処理にも向いています。また,TEX は数式が得意ですので、これで数式を組んでほかの DTPソフトに配置すると いった使い方もできます。オープンソースのソフトですので、Web 上で PDF ベースの帳票印刷システムを構築するといった用途にも、ライセンスを気にせず 使えます。
TEXは,Windows, Mac, Linux, FreeBSD など,およそどんなコンピュー タでも使えます。使い慣れたパソコンで手軽に美しい文書を作りたい著者,自 分で本をレイアウトしたいが DTPオペレータの領分には入りたくない著者にも, TEXをお薦めします。
TEX 記法は,数式記述の標準としての意味もあります。Wikipedia の数式記述 言語も TEXです。Web で数式を表示するためによく使われる MathJaxt, TEX 記法が使えます。最近の Wordも TEX 記法による数式入力に対応しています (WordがTEXを使っているわけではありません)。
TEXを使えば,

のような複雑な数式でも,辻・辻,叱・叱や,邊邊邊邊邊邊邊邊邊邊邊のような怒涛の異体字も出力できます。
本書はほぼ3年ごとに改訂を繰り返している「美文書」※2シリーズの最新改訂 版です。
前著(2013 年の[改訂第6版])が出たあとで,日本語用の PTEX, PLATEX は,奥村が開発してきた新ドキュメントクラスも含め、日本語 TEX 開発コミュ ニティ(texjp.org)による開発に移行しました。その成果は続々と,世界標準の TEX ディストリビューション TEX Live に取り込まれつつあります。本書は,そ の成果の現状をまとめ,付録 DVD-ROMに最新の TEX Live 2016 を収録しまし た。
本書は、奥村が基本部分を執筆し、黒木が Windows・Beamer 関係,いくつ かのコラム執筆のほか、全体を精読して問題点を洗い出し,付録 DVD-ROM 作 成の総指揮をしました。
最後に,TEX を作られた Donald E. Knuth さん, LATEX を作られた Leslie Lamport さん, LATEX2ε を作られた LATEX3 プロジェクトチーム,PTEX, PLATEX2ε を作られた中野賢さんほかの皆様,W32TEX(Windows 用の TEX) やTEX Live の Windows バイナリを作られている角藤亮さん, dviout for Windowsを作られた大島利雄さんと乙部厳己さん初期の Mac環境での DTEX 関連ソフトを作られた内山孝憲さん、PTEX の写研ドライバや jis フォントメト リックを作られた小林肇さん, otf パッケージを作られた齋藤修三郎さん,日本 語対応の dvipdfm(x) を作られた平田俊作さん, Jin-Hwan Cho さん,旧版への コメントを多数いただいた大石勝さん、刀祢宏三郎さん,旧版の取材でお世話 になった三美印刷株),(株)加藤文明社の皆様,ptetex および ptexlive を開発され た土村展之さん, -PIEX を開発された北川弘典さん, upTEX を開発された田中 豚爾さん旧版の「LATEX2 における多言語処理」をご執筆いただいた永田善 久さん,栗山雅俊さん、稲垣徹さん、安田功さん、いろいろお教えくださった 八登崇之さん、山下弘展さん, Norbert Preining さん、本書付録 DVD-ROMの セットアップツール等を準備くださり,ゲラを精読してたくさんのコメントをく ださった阿部紀行さん、寺田有祐さん、山本宗宏さん,そしてスタイルファイル や原稿をブラッシュアップしてくださった編集部の須藤真己さんに、心から感謝 いたします。
2016年12月22日
奥村晴彦、黒木裕介

※1 本書制作に用いたTEX環 境一式 (TEX Liveほか)を簡単 にインストールできるように したセットアップツール (Windows版・Mac版) が付録DVDROMに収録されています。
※2 『LATEX美文書作成入門』 (1991年),『LATEX入門―美 文書作成のポイント』(1994 年)、『LATEX2美文書作成入 門』(1997年), 『[改訂版] LATEX 2 美文書作成入門』(2000年), 『[改訂第3版] LATEX2美文書 作成入門』(2004年), 『[改訂第 4版] LATEX2美文書作成入門』 (2007年), 『[改訂第5版] LATEX 2 美文書作成入門』(2010年), 『[改訂第6版] LATEX2|美文書 作成入門』(2013年)
※第2刷以降では最新のOS に対応するために TEX Live 2017を収録しています。

奥村晴彦 (著), 黒木裕介 (著)
出版社: 技術評論社 (2017/1/24)、出典:出版社HP

目次

第1章 TEXとその仲間
1.1 TEXって何?
1.2 TEXの読み方・書き方
1.3 LATEXって何?
1.4 TEXの処理方式
1.5 TEXの出力
1.6 TEXと日本語
1.7 TEXのライセンス
1.8 TEXディストリビューション
1.9 これからの TEX

第2章 使ってみよう
2.1 WebでLATEXを使う
2.2 TEXworks (Windows)
2.3 TexShop (Mac)
2.4 コマンドで行う方法
2.5 日本語のテスト
2.6 長い文書に挑戦
2.7 SyncTEX
2.8 TeX2img
2.9 エラーが起きたなら
2.10 texdoc の使い方

第3章 LATEX2εの基本
3.1 LATEX2εの入力・印刷の完全な例
3.2 最低限のルール
3.3 半角カナや機種依存文字を使うには
3.4 ドキュメントクラス
3.5 プリアンブル
3.6 文書の構造
3.7 タイトルと概要
3.8 入力ファイルに書ける文字
3.9 打ち込んだ通りに出力する方法
3.10 改行の扱い
3.11 注釈
3.12 空白の扱い
3.13 地の文と命令
3.14 区切りのいらない命令
3.15 特殊文字
3.16 アクセント類
3.17 書体を変える命令
3.18 文字サイズを変える命令
3.19 環境
3.20 箇条書き
3.21 長さの単位
3.22 空白を出力する命令
3.23 脚注と欄外への書き込み
3.24 罫線の類
3.25 PIEX以外のエンジンを使う

第4章 パッケージと自前の命令
4.1 パッケージ
4.2 簡単な命令の作り方
4.3 パッケージを作る
4.4 命令の名前の付け方
4.5 自前の環境
4.6 引数をとるマクロ
4.7 マクロの引数の制約
4.8 ちょっと便利なマクロ
4.9 (どこまで)マクロを使うべきか

第5章 数式の基本
5.1 数式の基本
5.2 数式用のフォント
5.3 数式の書き方の詳細
5.4 上付き文字,下付き文字
5.5 別行立ての数式
5.6 和・積分.
5.7 分数
5.8 字間や高さの微調整
5.9 式の参照
5.10 括弧類
5.11 ギリシア文字
5.12 筆記体
5.13 2項演算子
5.14 関係演算子
5.15 印
5.16 雑記号
5.17 latexsym で定義されている文字
5.18 mathcomp で定義されている文字
5.19 大きな記号
5.20 log型関数とmod
5.21 上下に付けるもの
5.22 数式の書体
5.23 ISO/JISの数式組版規則
5.24 プログラムやアルゴリズムの組版
5.25 array環境
5.26 数式の技巧

第6章 高度な数式
6.1 amsmathとAMSFonts
6.2 いろいろな記号
6.3 行列
6.4 分数
6.5 別行立ての数式

第7章グラフィック
7.1 LATEX と図
7.2 LATEXでの図の読み込み方
7.3 graphicx パッケージの詳細
7.4 \includegraphics の詳細
7.5 おもな画像ファイル形式
7.6 PostScript とは?
7.7 EPS とは
7.8 PDF とは
7.9 SVG とは
7.10 文字列の変形
7.11 色空間とその変換
7.12 色の指定
7.13 枠囲み

第8章 表組み
8.1 表組みの基本
8.2 booktabs による罫線
8.3 LATEX標準の罫線
8.4 表の細かい制御
8.5 列割りの一時変更
8.6 横幅の指定
8.7 色のついた表
8.8 ページをまたぐ表
8.9 表組みのテクニック

第9章 図・表の配置
9.1 図の自動配置
9.2 表の自動配置
9.3 左右に並べる配置
9.4 図・表が思い通りの位置に出ないとき
9.5 回り込みと欄外への配置

第10章 相互参照・目次・索引・リンク
10.1 相互参照
10.2 目次
10.3 索引とMakeIndex, mendex, upmendex
10.4 索引の作り方
10.5 索引スタイルを変えるには
10. 6索引作成の仕組み
10.7 入れ子になった索引語
10.8 範囲
10.9 ページ数なしの索引語
10.10 ページ番号の書体
10.11 \index 命令の詳細
10.12 ハイパーリンク

第11章 文献の参照と文献データベース
11.1 文献の参照
11.2 すべて人間が行う方法
11.3 半分人間が行う方法
11.4 cite と overcite
11.5 文献処理の全自動化
11.6 文献データベース概論
11.7 BIBITEX の実行例
11.8 文献スタイルファイル
11.9 文献データベースの詳細
11.10 並べ替え順序の制御
11.11 BIBIEX のこれから

第12章 欧文フォント
12.1 TEXでのフォントの仕組み
12.2 フォントの5要素
12.3 フォントのエンコーディングの詳細
12.4 ファイルのエンコーディング
12.5 ギリシア文字・ロシア文字
12.6 Computer Modern
12.7 Latin Modern
12.8 欧文基本14書体
12.9 欧文基本 35 書体
12.10 TEX Gyre フォント集
12.11 その他のフォント
12.12 数式用フォント
12.13 X∃TEX, LuaTEX の欧文フォント
12.14 仮想フォントの作り方

第13章 和文フォント
13.1 おもな和文書体
13.2 和文フォントの設定
13.3 和文フォントを切り替える命令
13.4 pTEXupTEX の和文フォントの仕組み
13.5 縦組
13.6 日本語の文字と文字コード
13.7 OpenType 7+ Adobe-Japan
13.8 otf パッケージ
13.9 otfパッケージの新しいフォントメトリック
13.10 プロポーショナル仮名,極太フォント
13.11 jis/otf フォントメトリックの詳細
13.12 もっと文字を
13.13 X∃TEX, LuaTEX.

第14章 ページレイアウト
14.1 ドキュメントクラス
14.2 ドキュメントクラスのオプション
14.3 ページレイアウトの変更
14.4 例:数学のテスト
14.5 geometry パッケージ:

第15章 スタイルファイルの作り方
15.1 LATEXのスタイルファイル
15.2 スタイルファイル中の特殊な命令

第16章 美しい文書を作るために
16.1 全角か半角か
16.2 句読点・括弧類
16.3 引用符
16.4 疑問符・感嘆符
16.5 自動挿入されるスペース
16.6 アンダーライン
16.7 欧文の書き方
16.8 改行位置の調整
16.9 改ページの調整
16.10 その他の調整

第17章 LATEX による入稿
17.1 LATEX 原稿を入稿する場合
17.2 PDF で入稿する場合
17.3 ファイルとフォルダの準備
17.4 LATEX TULEE
17.5 トンボ
17.6 グラフィック
17.7 若干のデザイン
17.8 PDF への変換
17.9 その他の注意

第18章 TEXによるプレゼンテーション
18.1 jsarticle によるスライド作成
18.2 Beamer によるスライド作成
18.3 配布用縮刷の作り方

付録A 付録DVD-ROM を用いたインストールと設定
A.1 本書付録DVD-ROM の中身
A.2 Windows へのインストールと設定
A.3 Macへのインストールと設定
A.4 Linux や FreeBSD などへのインストール
A.5 TEX Live について、

付録B マニュアルを読むための基礎知識
B.1 ディレクトリ(フォルダ)とパス
B.2 パスを通すとは?
B.3 TEXのディレクトリ構成

付録C基本マニュアル
C.1 tex, latex, ptex, platex
C.2 uptex, uplatex
C.3 dvipdfmx
C.4 ptex2pdf
C.5 dvips
C.6 updmap
C.7 Ghostscript

付録D TikZ
D.1 PGF/TikZ tit
D.2 TikZの基本
D.3 いろいろな図形の描画
D.4 グラフの描画(1)
D.5 グラフの描画(2)
D.6 Rで使う方法
D.7 gnuplot との連携
D.8 ほかの図との重ね書き

付録E 記号一覧
E.1 特殊文字
E.2 ロゴ
E.3 textcomp パッケージで使える文字
E.4 pifont パッケージで使える文字
E.5 otfパッケージで使える文字

付録F Adobe-Japan1-5 全グリフ(+8文字)

付録G TEX関連の情報源
G.1 文献
G.2 ネット上の情報

あとがき
索引

奥村晴彦 (著), 黒木裕介 (著)
出版社: 技術評論社 (2017/1/24)、出典:出版社HP

独習 LaTeX2ε

辞書代わりとしても!

情報が多くかなり充実した内容の一冊です。初心者の方も、経験を積んだ方にもお勧めです。かなり情報量の多い本で、ひとつひとつ丁寧に説明されているので、特に本格的に学んでいきたいという方にとっては手に取って間違いない一冊です。

吉永 徹美 (著)
出版社: 翔泳社 (2008/3/14)、出典:出版社HP

はじめに

本書のタイトルにある「LATEX 2ε」ということばになじみのない読者も多いかもしれま せん。これは、計算機科学の大家 Donald E. Knuth氏が自著の出版に用いるために考案 した組版ソフトウェア TEX に、文書作成のために便利な機能を追加したものです。LATEX (LATEX 2εというのは LATEX の現行の版のことです)およびそのベースとなる TEX には 様々な特徴がありますが、まず特筆されるのは数式を記述する能力の高さです。簡単な数 式、例えば、

程度のものなら、本書で説明するような)基本的なコマンドを用いた10行少々の記述で 得ることができます。最近では、一般的なワードプロセッサにも「数式エディタ」の機能 が備わっていることが普通になりました。しかし、それらを用いて上記の数式を作成する 手間を想像(あるいは実際に記述)してみると、LATEX での数式の記述がいかに効率のよ いものか簡単に実感できるでしょう。

また、TEX/LATEXやその関連ソフトウェアの多くはオープンソースだということもあ り、Windows、Mac OS X、Linux など各種のOS上で利用できます。それだけでなく、 TEX 自身はきわめて安定したソフトウェアであるため、職場・学校・自宅など様々な環境 で文書を作成する場合にも比較的容易に作業環境をそろえることができますし、複数の執 筆者で分担してひとつの文書を執筆する際の作業環境の統一も比較的容易です(もっとも、 これは例えば文書中で使用するフォントなど、「TEX/LATEX の外部のこと」にこだわらな い限りにおいてではありますが)。さらには、LATEXは多言語混在文書の作成にも高い能力 をもつことが知られています。本書ではそのような特徴をもったLATEXを用いた文書作成 およびLATEXの枠内でのマクロ作成(プログラミング)を扱います。

具体的には、第1部ではLATEXを用いた文書作成についてひととおりの解説を行ってい ます。「書体変更」、「見出しや箇条書きの作成」、「表の作成」、「図表の配置」、「数式の記述」 といった、ユーザ自身が文書作成にあたって直接関心を向ける項目については基本と応用 の両面に配慮した記述を行いました。その一方で、単にコマンドの用法・用例を挙げるに とどまらず、TEX とその周囲のソフトウェアの関係やパッケージ類の仕組みについての説明も加えました。実際、「LATEX を用いた文書作成では複数の独立したソフトウェアを組み 合わせて用いる」という点に関する認識・理解は「現在の」LATEX システムを正しく用い るうえでは重要なので、その点に関して必要かつ充分な記述を試みたことは本書のひとつ の特徴となっています。

また、第Ⅱ部では LATEX でのマクロ作成(プログラミング)の初歩について解説しまし た。LATEX 自身あるいは各種のパッケージでは多様な機能を提供していますが、それらで は間に合わないような処理や体裁の変更を行う必要に迫られることもしばしば起こり得ま す。その場合、ユーザ自身で独自のコマンドの導入や既存のコマンドのカスタマイズを行 うことになり、それに伴ってマクロ作成に関する知識が必要となります。本書の第Ⅱ部の 解説は、ユーザ自身での「簡単な独自コマンドの定義」や「既存のコマンドの処理の大枠 の把握」に必要となる範囲の知識の提供を目的としています。特に、TEXがもつプログラ ミング機能のすべてを解説しているわけではないので、「複雑なデータ構造の取り扱い方」、 「ファイル入出力」あるいは多段組のような「ページ構築・出力処理」については本書がカ バーする範囲を超えるものとして割愛しました。それでも最後の章で例示するように、本 書全体の内容を理解すれば、既存のコマンドの概要をユーザ自身で調べることができるよ うになります。また、本書の最終章以外の各章の章末には各章の内容に関する演習問題を 用意しました。個々の問題は本文中で取り上げた内容の確認を目的とした比較的平易なも のばかりですので、ぜひ手をつけてみてください。

本書の執筆にあたっては、全面的に TEX(を日本語化したもののひとつの PTEX、およ び LATEXの PTEX 対応版のPLATEX)を用いました。TEX、PTEX 本体およびその上で用 いられるLATEX、PLATEX、ならびに各種の TEX関連ソフトウェアの開発・メンテナンス に携わる方々に感謝いたします。また、本書で解説する項目の取捨選択にあたっては、国 内の TEX 関連の各種の掲示板などでなされた質問の傾向の分析が役に立ちました。特に掲 示板「TEX Q&A」および本書で情報源としてしばしば言及している『TEX Wiki』を運 営なさっている奥村晴彦氏に感謝いたします。さらに、題材の選択については知人・友人 との意見交換(あるいは雑談)からも多くの示唆を得ました。ここでは特に多くの示唆を 与えてくださった本田知亮氏、美吉明浩氏(五十音順)の両氏にとりわけ感謝いたします。 最後になりましたが、本書の成立にあたっては本書の執筆の機会をくださった石川耕嗣様、 ならびに原稿を詳細に検討してくださった長谷川智美様にたいへんお世話になりました。 石川様、長谷川様には心よりの感謝を申し上げます。

本書がLATEXの世界へと足を踏み入れるユーザのよき道案内となれば幸いです。
平成20年早春
吉永徹美

吉永 徹美 (著)
出版社: 翔泳社 (2008/3/14)、出典:出版社HP

目次

はじめに
本書を読み進める前に
第Ⅰ部 LATEXによる文書作成の基本
第1章 LATEXによる文書作成の概要
1.1 TEX、LATEXとは何か
1.2 LATEX による文書作成の仕組み
1.3 エラー・警告が生じた場合への対処
まとめ
演習

第2章 LATEX 文書の基本
2.1 LATEX文書の枠組とコマンド
2.2 文書クラス
2.3 LATEX文書の本文の書き方
まとめ
演習

第3章 文字列の記述・装飾
3.1 特殊文字の出力法・文字の装飾
3.2 書体・文字サイズ・文字色の変更
まとめ
演習

第4章 文書の構造
4.1 文書の論理構造
4.2 文書の視覚的構成
4.3 箇条書き
4.4 脚注・傍注
まとめ
演習

第5章 表の作成
5.1 表作成の基本
5.2 様々な表
5.3 表作成の応用
5.4 図表の配置
まとめ
演習

第6章 図の取り扱い
6.1 graphicxパッケージ
6.2 LATEXでの描画
6.3 画像中の文字列
まとめ
演習

第7章 大規模な文書の作成
7.1 相互参照
7.2 目次の生成
7.3 参考文献リストの作成
7.4 索引の作成
7.5 ページレイアウト・多段組
7.6 ソースファイルの分割
まとめ

第8章 数式の記述
8.1 数式の基本
8.2 各種の数式用記号
8.3 数式での文字の装飾・数式のスタイル
8.4 行列
8.5 ディスプレイ数式
まとめ

第Ⅱ部 LATEX プログラミング入門
第9章 簡単なマクロ・環境の定義
9.1 LATEX でのプログラミングに向けての準備
9.2 LATEXの枠内でのマクロの定義・再定義
9.3 LATEXの枠内での環境の定義・再定義
9.4 デバッグ作業の基本
まとめ
演習

第10章 マクロ定義の基本
10.1 TEX 文書における個々の文字の役割
10.2 TEX 自身の機能によるマクロ定義の基本
10.3 マクロ定義の有効範囲・展開順序の変更
10.4 複雑なマクロ
まとめ
演習

第11章 制御構造
11.1 条件処理の基本
11.2 文字・コマンドの比較
11.3 整数・寸法の比較
11.4 ボックスの内容に関する条件処理
11.5 処理状況に関する条件処理
11.6 多肢分岐
11.7 後続の文字の検査
11.8 ループ処理
まとめ
演習

第12章 基本的なデータ型
12.1 TEXでの「変数」
12.2 整数
12.3 LATEXのカウンタ
12.4 寸法・グルー・数式グルー
12.5 ボックス
12.6 トークンリスト
まとめ
演習

第13章 ケーススタディー
13.1 本章で取り上げる題材について
13.2 \@startsection の定義
13.3 番号付きの見出しの場合
13.4 番号なしの見出しの場合
13.5 後処理
演習問題解答・解説
参考文献
索引

吉永 徹美 (著)
出版社: 翔泳社 (2008/3/14)、出典:出版社HP

本書を読み進める前に

本書を読むにあたって必要な予備知識
本書は LATEX を用いた文書作成および LATEX の枠内でのプログラミングの基本を解説 するものですが、LATEX そのものあるいはプログラミングに関する知識は必要ありません (必要なことは本文中で説明します)。一方、
・テキストエディタを用いたテキストファイルの編集
・コピー・削除・名称の変更といったファイル操作
・ターミナル (Windowsでの「コマンドプロンプト」などの、コマンドライン入力に基 づいたユーザとの対話的処理を受け付けるソフトウェア上での各種コマンドの実行
のような基本的な作業ができることは仮定します。

必要環境
pLATEX処理系が利用でき、かつ、なんらかのソフトウェアを用いてpLATEXによる組 版結果を確認できることが必要です。例えば、
\documentclass{jarticle}
\begin{document}
サンプル文書
\end{document}
という内容をもったファイル test.texを用意したものとします(「サンプル文書」以外のと ころはすべてASCII文字(いわゆる「半角」文字)で入力してください。また、文字”\”は円記号室”で表示されることもあります)。そのとき、この test.tex が存在するディレク トリ(環境によっては「フォルダ」という呼称が用いられますが、本書では「ディレクト り」で統一します)において、コマンドライン上で、
platex test
というコマンドを実行したときに、
This is pTeX, Version 3.141592-p3.1.10(sjis) (Web2c 7.5.6)
(中略)
Output written on test.dvi (1 page, 276 bytes).
のようなメッセージ (Version 3.141592-p3.1.10”といったバージョン番号の類は環境により変わります)が現れてファイル test.dvi が作成される状態である必要があります。ま た、このファイル test.dvi を dviout、xdvi (pxdvi といった名称であることもあります)な どのソフトウェアで「開く」ことによって直接閲覧したり、「コマンドライン上でdvipdfmx などのソフトウェアを dvipdfmx test のように用いてファイル test.dvi を PDF 形式に 変換したのちに変換後の PDF ファイルを閲覧する」といった形でファイル test.tex の処 理結果を確認できる状況である必要もあります。もし、これらの作業が行えない場合には、 PINTEX および関連ソフトウェアのインストールおよび設定を済ませてください。
一般的な OS上でのTEX システムの入手先としては、次のようなところが挙げられます (個々のウェブページのURLは執筆時点のものです)。

■Windows環境の場合
・W32TeX(角藤亮氏のサイト:http://www.fsci.fuk.kindai.ac.jp/kakuto/ win32-ptex/ を参照してください)
PLATEX 自身は、角藤氏による簡易インストーラ(texinst756.exe、「756」の部分はバー ジョンに応じて変わります)を用いれば充分に容易にインストールできます。また、 近年、各種の TEX および関連ソフトウェアのインストーラが作成されているようで す(奥村氏のTEX Wiki:http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/ の 「TeX installers for Windows」の項などを参照してください)。

■Macintosh 環境 (Mac OS X) の場合
桐木紳氏のサイト(http://math.kyokyo-u.ac.jp/~kiriki/ptex/)や小川弘和氏 のサイト(http://www2.kumagaku.ac.jp/teacher/herogw/)から入手できます。

■UNIX系OSの場合
PC-UNIXでは、PLATEX および関連ソフトウェアもパッケージとして提供されていること も多いようです(奥村晴彦氏のTEX Wikiに、ディストリビューションごとのインストールガ イドがあります)。また、ユーザ自身でビルドする場合には、ソースファイルおよび各種パッチ を取り揃えたptetex (土村展之氏のサイト:http://www.nn.iij4u.or.jp/~tutimura/ tex/ptetex.html から入手できます)が便利でしょう。

TEX システムのインストール法については、これらのサイト自身(あるいはそこで配布 されている文書)に記されていますし、巷に多くのインストールガイドのページが存在し ますので、それらを参照してください。
また、1.2節で例示するような多数のソフトウェアが TEXの周囲で用いられます(もちろん、必要なものを取捨選択して利用します)。それらについても、必要があれば適宜イ ンストールしてください。主要な TEX 関連ソフトウェアの入手先については、奥村氏の TEX Wiki などの情報源にまとめられていますし、当該ソフトウェア名でウェブを検索し てもよいでしょう。
なお、大学の「計算機室」の類での学生用のコンピュータにはすでに pLATEX および関 連ソフトウェアがインストールされていて利用可能であることもあります。

いくつかの文字に関する注意
■円記号とバックスラッシュ
テキストファイル中の個々の文字や各種のフォント(一定のデザインに従って用意され た、一連の「文字を表す図形」のデーター式)に収められた個々の文字は、ソフトウェアの 内部ではなんらかの数値として取り扱われています。ここで、JIS では円記号“\”に対応 している数値92には、US-ASCIIではバックスラッシュ“\”が対応しています。この事 情により、同じ数値 92に対応する文字が環境によって“¥”と表示されたり“\”と表示さ れたりするということが起こります。Unicodeを用いているのでなければ、通常はテキス トファイル中の“\”と“\”は同じ文字として取り扱われるので、TEX 関連書籍を読む場 合などはどちらで表示されているかを気にする必要はありません。ただし、Unicode テキ ストにおいては、TEX のコマンドに現れる”¥”あるいは”\”としてはバックスラッシュ (U+005C)を用い、円記号(U+00A5)にはしないように注意してください。また、和 文文字の(全角の)円記号「¥」は、”\”、“¥” のどちらともまったく異なる文字ですので、 LATEX 文書の作成時にはバックスラッシュ文字”\”(あるいはいわゆる「半角」の円記号 “\”)を用いるべきところに和文文字の円記号「¥」を用いないように注意してください。

■空白文字について。
本書で「空白文字」というときには、「直接入力時(日本語IME をオフにしていると き)にスペースバーを押すことで入力される文字(いわゆる半角スペース。US-ASCII で は文字コード32 の文字)のことのみを指します。和文文字の空白(いわゆる全角空白)あ るいはタブ文字は「空白文字」には含めていないという点に注意してください。本書では、 和文文字の空白に言及する際には必ず「和文文字の空白」、「全角空白」といった和文文字 であることを明らかにした記述を用います。また、空白文字を明示する場合には“い”とい う記号を用います。例えば、”a_b”というのは「1個のa、1個の空白文字、1個のbをこ の順に並べた文字列」を表します。一方、和文文字の空白を明示する必要がある場合には “□”という記号を用います。

本書で用いる表記上の規約
■等幅フォント(タイプライタ体)の部分
コード部分や実行するコマンド、あるいはコマンドを実行した結果のメッセージなどを 表します(ただし、そのような部分に含まれる和文文字列は丸ゴシック体にしています)。
[例]“\documentclass”(先のテスト文書 test.tex の記述の一部)、“platex test”(テ スト文書 test.tex に対して実行したコマンド)

■〈something〉のような、三角括弧で挟んだ斜体の文字列
なんらかのコマンドの書式の記述に現れる可変部分などの「変数名」のように用いる箇 所を表します。
[例]”copy〈srcfile〉〈dstfile〉” (あるいは”cp〈srcfile〉〈dstfile〉”など) (ファイル〈srcfile〉をファイル〈dstile〉にコピーする際の記述)

■\the〈cntname〉のような、文字\に続く文字列に下線をつけたもの
その下線部がひとつの TEX のコマンドであることを強調する場合の表記です。
[例]いまの“\the〈cntname〉” というのは、「コマンド\the と文字列〈cntname〉」では なく”\the〈contname〉” の全体からなるただひとつのコマンドを表します。

本文中の実行例などの処理環境について

各種のコマンドの実行例などは、筆者の環境(OS:Windows XP Home Edition SP2。 使用 TEX システムは W32TeX)での結果です。処理環境に依存した理由で処理結果が異 なる可能性のある箇所では、基本的にはその点に言及しています。ただし、「利用したソフ トウェアやパッケージのバージョンの違い」による処理結果の相違についてはいちいち言 及していません。

本書の構成と内容について

近年、dvipdfm(x)の普及や、各プラットフォームでの updmap コマンドの整備が進め られるなど、IPX周辺ソフトウェアの質・量ともに拡充が続いています。各種の「統合環 境ソフトウェア」の台頭によりユーザがTEX を使い始める際の敷居が低くなってきてい ることも、最近のTEX 界の動向としては見逃せないでしょう。また、PTEX (TEX を日本 語化したもののひとつ)自身に関しても、Unicode 対応(現時点では、「従来の PIEXでも取り扱える範囲の文字」をutf8でも記述できるという機能は無難に使えます。さらに、 PIEX の内部処理においても Unicode を用いて、Unicodeに本格対応する試みもなされて います)が進みつつあり、DIEX に E-TEX の拡張機能を導入する試みもなされつつありま す。このように、日本における TEX 環境は、実はかなりの変革期を迎えています。もっと も、本書ではそのような新しい試みを逐一取り上げることはせず、(今後、日本の TEX界 の状況がどう変わったところで左右されないような)LATEX を用いていくうえでの「コア」 となる概念・知識・技術の説明に注力しました。

また、本書の個々の章は、概ね、基本的な内容を扱った章から順に並んでいます。第I 部の内容は次の通りで、まず、第4章までの内容を学習すると簡単な文書なら作成できる ようになります。それ以降は、数式に縁のある読者は第8章を先に学習してもよいでしょ うし、画像の貼り付け方に興味があれば第6章に進んでもよいでしょう。ただ、本書の第 I部の内容はあくまで「LATEXによる文書作成の基本」ですので、(学習する順番はどうで あれ)一通り学習することが望まれます。また、「図の配置」についての話は「表の配置」 の話とともに第5章に含めていますので注意してください。

・第1章:TFXとTEX関連ソフトウェアの関係、NIEX 文書作成の手順
・第2章:LATEX 文書の枠組
・第3章:書体変更などの「文字列レベル」での体裁の変更
・第4章:「章」などの見出しや「箇条書き」などの文書構造の記述
・第5章:表の作成、図表の配置
・第6章:図の取り扱い方とLATEXの枠内での描画
・第7章:相互参照・目次・索引などの文書全体にわたる「大域的」な処理
・第8章:数式の記述
本書の第Ⅱ部は、LATEX文書の体裁の簡単なカスタマイズを行ったり、ユーザ自身で簡 単な独自コマンドを導入したりするのに用いる、マクロ作成の初歩的な内容を取り上げて います。第Ⅱ部の内容は次の通りで、LATEXが用意している文字列などのパラメータを変 更するくらいのカスタマイズなら第9章の内容で間に合います。第10章から第 12章まで は「TEX 自身がもっているプログラミング言語」の文法の説明です。第1部のあちこちで 述べたカスタマイズ例を理解したり、ユーザ自身でのカスタマイズを行うのに必要な内容 を説明しています。第13章はケーススタディーと題して、既存のコマンドの内部処理を第 12章までの知識を用いて読み解いています(もっとも、第13章に到るまで解説の機会が なかったごく少数のコマンドについては追加説明を行っています)。
・第9章:INTEX の枠内でのコマンドの定義・再定義の仕方
・第10章:TEX 自身の機能でのコマンドの定義・再定義の仕方
・第11章:条件処理・ループ処理などの取り扱い
・第12章:各種のデータ型(変数の型)
・第13章:ケーススタディー

本書における「注意」の位置付けについて
本書には多数の「注意」がありますが、それらは基本的には「補足説明」です。特に、実 際の文書作成にあたって遭遇する問題は、多くの注意点のうちの一部です。ただ、状況に よって生じる問題は異なるため、結果として「注意」が増えているわけです。そこで、各 章を最初に読む際には「注意」の部分をスキップして概要をつかむとよいでしょう。

カスタマイズ例・コマンドの定義例の使い方
本書の第1部では多くのカスタマイズ例やコマンドの定義例(\def、\newcommand、 \renewcommand、\DeclareRobust Command などを用いたサンプルコード)を挙げてい ます。それらを用いた場合の出力結果をユーザ自身で確認する場合、基本的には、例とし て挙げた記述をLATEX文書のプリアンブル部分(\documentclass コマンドと \begin {document}の間の部分、2.1.1項参照)に入れてください。ただし、「文書の体裁を局所 的に変更するためのパラメータの変更」などは文書中にそのまま記述しますので、例を挙 げている箇所の文脈にも注意してください。

吉永 徹美 (著)
出版社: 翔泳社 (2008/3/14)、出典:出版社HP

LATEXはじめの一歩―Windows 10/8/7対応 (やさしいプログラミング)

初めてのLATEXに最適な一冊!

この本は、大学生や大学院生が日本語でのレポートや論文を執筆する上で,基本的に必要だと思われる項目に絞って、コンパクトにまとめられています。レポートや論文のために本を探している大学生にとってはとても手に取りやすく、おすすめの一冊です。

土屋 勝 (著)
出版社: カットシステム (2018/8/1)、出典:出版社HP

 

はじめに

1988年,当時の PC-9801 MS-DOS上で動いていたアスキーの『日本語 Micro TeX』に触れてから、30年が過ぎました。これまで,そして現在も Macintosh や Windows の WYSIWIG な DTPソフトも使ってきましたが、IATEXの方がしっくりと馴染みます。

テキストにコマンドを埋め込み、タイプセットするとビュワーにレイアウトされた画面が表示 される。思ったとおりのデザインになることもあれば、ぐちゃぐちゃになってしまうこともある。 マークアップ言語の面白さと可能性にはまり込んで25年しまいました。

私はこの間 LATEX の解説書を何冊か上梓し,わずかながらも LATEX の普及に関わってきまし た。そして今回、数年ぶりに本書をお届けします。

本書は最新の IATEX を使い、なおかつ初心者にも分かりやすい入門書を目指しました。

LATEX はたいへん多機能なソフトであり、詳しく解説しようとするとどうしてもページ数が増 えてしまいます。書店に並んでいる IATEX の解説書には500ページを越える大作も珍しくありま せん。リファレンスとしては、1冊で全機能が紹介されている方がうれしいのですが,あまりに分 厚い本は手に取るところから勇気が要ります。

本書では、大学生や大学院生が日本語でのレポートや論文を執筆する上で,基本的に必要だと思 われる項目に絞って、コンパクトにまとめてみました。あれも書きたい、これも必要だという情報 や技術もあるのですがそこは抑えて。

1章から順番に読んでいかれてもいいですし、インストールや基礎が分かっている方は、必要な 項目を直接読まれてもいいでしょう。
2013年『LATEX はじめの一歩Windows 8/7対応』から5年が経過し、ここに全面改訂版を 上梓します。前書では TEXLive 2012 を収録したDVD を添付しましたが,今回から DVD は省 くことにしました。TEXLive は毎年バージョンアップされており、単行本の付録 DVDでは最新 バージョンを届けることができないからです。
TEXLive は世界中の TEX ユーザーからのフィードバックを集め、ブラッシュアップを続けて いる巨大プロジェクトです。実績のある「枯れた」プログラムから実験段階のものまで、幅広い LATEX 環境を利用できます。

そしてエディタからタイプセット, プレビューまで,オールインワンで実行できる統合 TEX 環境の TeXworks を中心に取り上げています。インストール方法については Windows 7/8.1/10 についてのみ説明していますが,TEXLive 2018 は macOS, Linux でもそのまま利用できます。LATEX の解説部分は Windows 以外の他の OS においても同じように使うことができます。

最後に,本書を上梓するにあたり多くの方々にご協力をいただきましたことを,この場をお借り してお礼申し上げます。TEX を開発された Knuth 教授,LATEX を開発された Lamport 氏,多く の LATEX 用環境・ソフトを開発された方々。そしてなにより遅れに遅れた執筆におつきあいいた だいたカットシステムの皆様には本当に感謝いたします。

本書によって,多くの方が IATEX を使っていただければ幸いです。

2018年7月

土屋 勝 (著)
出版社: カットシステム (2018/8/1)、出典:出版社HP

Contents

はじめに

第1章 LATEXとは
1.1 TEXの誕生
1.2 TEXの発展
1.3 LATEXの得意なこと、不得意なこと
1.4 LATEXと英文組版
1.5 TEX と日本語
1.6 TEXLive
1.7 LATEXの仕組み
1.8 LATEX のプログラム

第2章 LATEXをインストールする
2.1 TEXLiveをインストールする
2.2 TEXLiveのインストーラ
2.3 PDFビュワーをインストールする
2.4 環境変数を設定する
2.5 拡張子を表示する

第3章 LATEXを使ってみよう
3.1 TeXworksを起動する
3.2 本文を入力する
3.3 TeXworksの機能
3.4 コマンドプロンプトで操作する
3.5 エラーが表示されたら
3.6 TEX用のエディタとは

第4章 LATEXの基礎
4.1 LATEX のきまりごと
4.2 ソースファイルを作る
4.3 ソースファイルの構造
4.4 ドキュメントクラス
4.5 クラスファイル
4.6 パッケージファイル
4.7 パッケージファイルの置き場所
4.8 本文に使えない文字
4.9 アルファベットや記号をそのまま表示する
4.10 改行と空白
4.11 文字のサイズを指定する
4.12 太字や斜体にする
4.13 右寄せ、中央揃え、左寄せ
4.14 強制的に改ページするには
4.15 タイトルを付ける
4.16 一章節の作成
4.17 文書を引用するには
4.18 注釈を付けるには
4.19 行頭を下げる・下げない.
4.20 固余香さにするには
4.21 守殊文子や記号を出すには
4.22 アクセント記号
4.23 クラスファイル
4.24 ¥記号とバックスラッシュ

第5章 表作成
5.1 table環境
5.2 罫線のない表を作る
5.3 罫線を引く
5.4 部分的に横罫線を引くには
5.5 複数のセルを一つにまとめる
5.6 縦列をまとめるには
5.7 列の幅を指定する.
5.8 表の高さを指定する
5.9 部分的にレイアウトを変更する
5.10 セルに網掛けする
5.11 タブ揃え
5.12 複数ページにわたる表

第6章 数式を記述する
6.1 TEXは最強の数式記述言語
6.2 数式表現を拡張するAMS-LATEX
6.3 行中数式と別行立て数式
6.4 数式モードで使える文字
6.5 数式モードでの空白
6.6 分数の書き方
6.7 添え字
6.8 ルート記号の書き方
6.9 積分記号の書き方
6.10 数式に番号を付けるには
6.11 複数行にわたる数式の書き方
6.12 行列の書き方
6.13 行列中の縦横線
6.14 行列要素の省略
6.15 amsmath による行列
6.16 ギリシア文字
6.17 筆記体・髭文字・黒板太文字
6.18 さまざまな数学記号

第7章 数学参考書向けのCEOパッケージを使う
7.1 高校数学の記号・フォント
7.2 ceo.styの入手方法
7.3 ceoパッケージをインストールする
7.4 ceoパッケージの使い方
7.5 さまざまな記号

第8章 図や画像を扱う
8.1 画像を挿入するには
8.2 ビットマップとベクター
8.3 RGBとCMYK
8.4 画像ファイルフォーマットの特徴
8.5 写真データの解像度
8.6 graphicxパッケージの宣言
8.7 画像ファイルのサイズ情報
8.8 dvipdfmxを使う
8.9 画像を回転させるには
8.10 画像のトリミング
8.11 画像に文字を重ねるには
8.12 画像の位置を指定する
8.13 画像にキャプションと画像番号を付けるには
8.14 複数の画像を横に並べるには
8.15 他のアプリケーションから画像を貼り込む
8.16 SVG画像を取り込む

第9章 目次、索引、参考文献を作る
9.1 目次を作るには
9.2 番号のない見出しを出すには
9.3 目次のタイトルを変えるには
9.4 目次のデザインを変えるには
9.5 索引を作るには
9.6 索引項目で使えない記号
9.7 索引の体裁を変える
9.8 入れ子になった索引
9.9 他の項目を参照する索引
9.10 参照
9.11 参考文献リストを作るには

第10章 縦組み
10.1 日本語を縦組みにする

第11章 より複雑な文書を作る
11.1 LATEXで使える長さの単位
11.2 文字や図の位置を微調整するには
11.3行間隔を調節するには
11.4 1行の文字数を調節するには
11.5 段組にするには
11.6 ページ番号を変更するには
11.7 文字に色を付けるには
11.8 複数ソースファイルをまとめるには

第12章 マクロ
12.1 マクロ
12.2 引数を取るマクロ
12.3 マクロを定義しなおす
12.4 既存のマクロを再利用する
12.5 環境を定義する
12.6 制御をするマクロ
12.7 マクロ集を作る

第13章 フォントを使う
13.1 コンピューターと漢字
13.2 JIS・シフトJIS・EUC
13.3 Unicode
13.4 TypelフォントとTrueTypeフォント
13.5 Adobe-Japanグリフセット
13.6 LATEXでフォントを指定する
13.7 新しいフォントメトリック
13.8 otfパッケージ
13.9 otfパッケージを使う

第14章 ページレイアウト
14.1 標準的なスタイル
14.2 LATEXのページレイアウト
14.3 パラメータを見るには
14.4 パラメータを変更するには
14.5 行送りを変更するには
14.6 文書全体の行送りを指定するには
14.7 文字の間隔を指定するには
14.8 クラスファイルとレイアウトの定義
14.9 ノンブルと柱
14.10 ページスタイルを指定するには
14.11 柱の内容を定義するには
14.12 ノンブルの表示を変えるには
14.13 ページ番号を強制的に変えるには

第15章 PDFファイルを作る
15.1 共通文書交換フォーマットPDF
15.2 PDFとは
15.3 PDFファイルを作るには
15.4 フォントを埋め込む
15.5 フォント埋め込みと著作権

第16章 フィルターで用字・用語を統一する
16.1 文書の信頼性を落とす表記ゆれ
16.2 さまざまな文字列置換ができる「正規表現」
16.3 ひらがな、カタカナ、漢字はどう指定する
16.4 マッチした文字列を保存し、再利用するキャプチャ
16.5 Windows用日本語 Onigsed をインストールする
16.6 日本語コードを統一する
16.7 nkfで文字コードを統一する
16.8 バッチファイルで文字コード変換~用字用語統一

付録A LATEXの情報源
A.1 LATEX に関する参考図書
A2 インターネットでの情報源
索引

土屋 勝 (著)
出版社: カットシステム (2018/8/1)、出典:出版社HP

LaTeX2ε辞典 増補改訂版

LaTeXのリファレンス本

LaTeXで表現したいことを、この1冊があればほとんど実現することができます。豊富なサンプルと実行結果・テクニックが満載で、既にLaTeXをある程度使えるという方にもおすすめです。LaTeXを扱う人には手元に置いておいてほしい1冊です。

吉永 徹美 (著)
出版社: 翔泳社; 1版 (2018/8/24)、出典:出版社HP

 

はじめに(本書初版より再掲)

本書で取り上げている「LATEX」およびその背後で用いられている「TEX」は、その高度で「人手でも比較的容易に扱える数式作成能力のゆえに根強い需要を持つとともに、柔軟かつ強力なカスタマイズ機能のゆえに各種の文書作成システムのバックエンドとして着目されることもある組版システムです。特に、カスタマイズ機能に関してはLATEXでの文書作成における各種の要望に応えるための「パッケージ」(機能拡張用のプログラムなど)が多数提供されており、「各種の注釈」や「対訳」のような比較的一般的な処理から,数式をはじめとする各種の特殊な記号や表記を必要とする記述までサポートされています。必要があれば、適切な処理を実現するブログラムをユーザー自身で作成することすら可能です。

本書は「DESKTOPREFERENCE(デスクトップリファレンス)」シリーズの一環として、先に述べた特色を持った組版システム「LATEX」およびLATEXの各種のパッケージが提供するコマンドを、「逆引き」形式で、原則として1項目を見開き2ページに収めて説明しています。個々の題材は、まず「一般的な文書作成において必要となること」をひととおり取り上げ、さらに「よく見かける処理やカスタマイズ」に用いられるパッケージなどを紹介するという方針で選択しています。各項目の記述にあたっては、「実際の文書作成時に、必要なコマンドなどを調べる」状況を念頭に置いて個々のコマンドなどの書式と使用例を中心としました,また,「各コマンドの仕様に関する注意点」などの技術上の注意を必要に応じて追加しています。ただし、各見開きで扱っている課題の解決法とそれに直接関係することを優先して述べているため、「どのような設定が望ましい(あるいは美しい)か」といった点や「組版上のルール・慣例」についての説明(いわば、「教科書的な説明」)は省略しています。

最後に、本書の執筆期間中、筆者をサポートしてくださった方々に感謝いたします。特に、本書の執筆の機会をくださった上原陽一様、遅筆な筆者に永らくお付き合いくださった清水様、島伸行様に心よりの感謝を申し上げます。
本書が読者の皆様の文書作成のお役に立てば幸いです。

平成21年新春 吉永徹美

改訂にあたって

旧版の刊行以来。本書は「実用的な1ド「EXコマンドのハンドブック」のうち容易に入手可能なものとして、(筆者の著書にもかかわらず)比較的ご好評をいただき、心より感謝しております。ただ、刊行時点で内容が固定されてしまう書籍の常として、刊行から時が経つにつれ中身が古くなったり、新しいパッケージなどが登場したりするといった「現在一般的な状況との離」が見られるようになりました。そこでこのたび本書の改訂の運びとなりました。

改訂にあたっては「古すぎる」内容の見直し、近年利用が拡大しつつある有用なパッケージに関する記述の追加、プレゼンテーション関連の記述の追加といった変更を行いました。もっとも、パッケージの取捨選択に関して「新しいものでありさえすればよい」という基準は採用せず、「業務上の文書作成あるいは出版関連の業務であったとしても無難に利用できるかどうか」という面にも配慮しました(実はこの点に関しては旧版でも同様でした)。

最後に、本書の改訂の機会をくださり遅筆な筆者にお付き合いくださった山本智史様および本書の改訂内容に関する有用な示唆をいただいた旧友の本田知永様に心よりの感謝を申し上げます。

本書が旧版と同じく読者の皆様の文書作成のお役に立てば幸いです。

平成30年初夏吉永徹美

吉永 徹美 (著)
出版社: 翔泳社; 1版 (2018/8/24)、出典:出版社HP

本書を読み進める前に

本書で説明する各種のコマンド・環境・パッケージを利用して文書を作成するには、IEX本体(latexコマンド)およびINTEN本体(platexコマンド)が利用可能である必要があります。また、

・dvips(環境によっては、dvipsk.pdvipsといった名称であることもあります)、dvipdfmx(avipdfm)などの、dwiファイルを別の形式のファイルに変換するソフトウェア
・biblex(文献リスト整形ソフトウェア),mendex(引整形ソフトウェア)などのITX

文書作成支援ソフトウェア
といったTEX関連ソフトウェアも必要に応じて用います。これらのソフトウェアが利用可能でない場合には、TEXLiveインストーラ:CTAN/systems/texlive/tinet/instal1-t1.zip(「CTAN」はhttp://ftp.jaist.ac.jp/pub/CTAN/などの適切なダウンロードサイト)を展開して得られるinstall-11というスクリプト(Windows環境の場合にはinstall-tl-windows.batもしくはinstall-tl-windows.exe)を利用するのがよいでしょう。これと概ね同等(+a)の処理を行うインストーラが付属した書籍)もあるようです。インストールの詳細については、T-XWiki(https://texwiki.texjp.org/)の「TeX入手法」の項などを参照するとよいでしょう。

■LATEXとpLATEX,UpLATEXについて

オリジナルのIBTEXは(一部のUnicode化された処理系を用いる場合を除き)欧文専用で、日本ではオリジナルのITEXを日本語文書に対応させたPISTEX,upLATEXが広く用いられています。もっとも、ユーザーの目に直接触れるコマンドの書式・用法の面ではオリジナルのTEXとpLaTeX,upLaTexとの間にはほとんど差はありません。そこで、本書では日本語文書であるか否かが問題にならない箇所では、「LETEXまたはDLATEX,upLaTEX」という代わりに単に「LATEX」ということがあります。同様に、Unicode対応であるか否かが問題にならない所では「pLaTEXまたはUpLaTex」という代わりに単に「pTEX」ということがあります。

■いくつかの文字についての注意

●円記号とバックスラッシュ
テキストファイル中の個々の文字や各種のフォントに収められた個々の文字は、結局のところ、何らかの数値として取り扱われています。ここで、JISでは円記号「¥」に対応している数値92には、US-ASCIIではバックスラッシュ「」が対応しています。この事情により、同じ数値92に対応する文字が環境によって「¥」と表示されたり「八」と表示されたりしますが、TEX関連書籍を読む場合やEX文書を作成する場合には、どちらで表示されているかを気にする必要はありません(本書では原則として「/」と表記します)。ただ、LTEX文書をUnicodeテキストとして作成する場合には、TEXのコマンドに現れる「¥」あるいは「/」にはバックスラッシュ(U+005C)を用いて、円記号(U+0045)にはしないように注意してください。また、和文文字(いわゆる「全角」)の円記号「¥」は「ハ」「¥」のどちらともまったく異なる文字ですので、TEX文書中の各種のコマンドを記述する際には和文文字の円記号「¥」を用いないように注意してください。

●空白文字について
本書で「空白文字」というときには、いわゆる「半角」スペース(US-ASCIIでは文字コード32の文字)のことのみを指します。和文文字の空白(いわゆる全角空白)あるいはタブ文字は「空白文字」には含めていないという点に注意してください。本書では、和文文字の空白に言及する際には必ず「和文文字の空白」,「全角空白」といった和文文字であることを明らかにした記述を用います。また、空白文字を明示する場合には「山」という記号を用います。

■本書で用いる表記上の規約

●等幅フォント(タイプライタ体)の部分
LATEX文書の記述例や実行するコマンド,あるいはコマンドを実行した結果のメッセージなどを表します。ただし、そのような部分に含まれる和文文字列は丸ゴシック体にしています。
[例]「/Tex」(「TEX」というロゴを出力するコマンド)

●(something)のような、三角括で挟んだ文字列
コマンドの書式の記述に現れる可変部分などの「変数名」のように用いる箇所を表します。[M]「platex(filename)」((filename)という名称のファイルをplatexコマンドでタイプセットする場合の実行コマンドの記述)

●/thecntname)のように文字」に続く文字列に下線を付けたもの
その下線部がひとつのTEXのコマンドであることを強調する場合の表記です。
[例](cntname)が文字列「enumi」のときには、「/thecntname)」はコマンド「/theenun1」のことを表します。

■本書での使用例・出力例の記述について

使用例・出力例の記述では、「常に現れる共通部分」などは適宜省略しています。例えば、第2章以降の使用例では「/documentclass」コマンドなどをいちいち書いているとは限りません、使用例・出力例をユーザー自身で使用・確認する際には、TEX文書として成立するだけの記述を適宜補ってください。例えば、「TexというコマンドはTXという出力を与える。」という記述があったとしたら、「/documentclassなどを補った
/documentclass{article}
/begin{document)
/TeX
/end{document)
のような文書を処理したときに「/TeX』に対応する箇所は「TEX』と出力される」という具合に理解してください。

■本書で頻繁に用いられるLATEX用語

•環境:「/begint(envname)」と「/end{(envname)}」((envname)は文字列)の間の
部分です。環境名を明示するときには「/begin{(envname)}」「/end{(envname)}」の「(envname)」をとって「(envname)環境」といいます。
・コマンド:LEX文書での何らかの機能を表す文字列で、主なものは次の2種です。-コントロール・ワード:文字「/」とその後に続くアルファベットや漢字・ひらがな・カタカナからなるなるべく長い文字列です([例]/TeX),ただし,/makeatletterが有効になっているところでは、文字「@」もアルファベットと同様にコントロール・ワードに含めることができます(11ページ「コマンド・環境の定義・再定義の基本」参照)-コントロール・シンボル:文字「/」とその直後の記号類1文字です([例]/).
・パッケージ:LEXに対する各種の拡張機能を提供する一連のファイルです。拡張機能の主要な部分は「.sty」という拡張子を持ったファイルに記述され、/usepackageコマンドなどで読み込まれます。
・引数:TEXのコマンドの後に置かれる文字・コマンドの列で、そのコマンドに対するパラメータなどになるものです。一般的なものは次の2種です。-通常の引数:「/textbf{a}」(=「a」)の「a」のような、括弧「」、「」で囲まれた引数(ただし,引数が単一の文字・コマンドからなる場合には、引数を囲む括私「」「}」は省略できます),-オプション引数:「/sqrt[3]{a}」(=「Va」)の「3」のような、「く」,「」以
外の括弧類(この例では「C」と「])で囲まれた省略可能な引数です。
・プリアンブル:文書の/documentclassコマンドから「/begin{document}」ま
での部分です。文書全体に適用する共通設定やパッケージの読み込みなどを記述します。
•グループ:環境の内部や括弧「(」、「」で挟んだ範囲の内部での書体変更などはその範囲の外部に及びません。そのような、内部での書体変更などがその範囲に限定されるようなところを「グループ」といいます。

■TEX文書の取り扱いの基本

LTEX文書の作成から最終的な閲覧・印刷までの作業の流れは概ね次のようになります。

・ソースファイル(EX文書)を作成
・ソースファイルのタイプセット(LTEXPINTEX(upLTEX)の処理系での組版処理)を実行し、dviファイルを作成(タイプセットしたファイルの名称が(filename).texの場
合、組版結果はファイル(filename).dviに収められます)
・dviファイルを各種のdviware(aviファイルの加工・閲覧などの処理を行うソフトウェア)を用いた、閲覧・加工・印刷などの実行

ここで、dviファイルというのは、『X文書をJTEXあるいはPLAT-XupleTEX)で処理して得られる組版結果を収めたファイルです(ただし、pdlTeXのようにdviファイルを経由しない処理系もあります)。さらに、LEX文書のタイプセットの際には、次の2種のファイルも作られます。

・auxファイル:相互参照(第11章参照)や目次(第12章参照)で用いられる情報が
記録されたファイル(ファイル名の拡張子は「.aux」)
・logファイル:タイプセット時の各種のメッセージが記録されたファイル(ファイル名の拡張子は「.log」)

また、LTEXはさまざまな情報をauxファイル経由でやりとりします。そのため、何らかの理由でauxファイルを作成しなおす場合(例えば、何らかのパッケージの使用を取り止めたことに伴い、auxファイルの読み込み時にエラーが生じるようになった場合)を除き、原則としてauxファイルは削除しないように注意してください。
なお,”TEX文書中で行う処理によっては、さらに別のファイルも作成されることがあります(例えば、目次を出力する場合には拡張子が「.toc」のファイルも生成されます)、そういった各種の外部ファイルについては、必要に応じて説明します。

■「統合環境」について

以前から、各種のテキストエディタには1STEX文書の編集支援機能が用意されていて、タイプセットなどの作業を簡単なキー操作で実行できるようになっています。また、近年、TeXWorksやTexShopなどの統合環境ソフトウェアが現れ、それらのソフトウェアからも各種のボタンなどを通じて、タイプセットなどの作業を行えるようになっています。そういった編集支援機能や統合環境ソフトウェアについては、読者の好みに応じて適宜利用するとよいでしょう。ただし、各種テキストエディタあるいは統合環境ソフトウェア自身はTEX本体でも各種dviwareでもなく、単にそれらを呼び出しているだけ、という点には注意が必要です。

また、本書ではタイプセット作業や各種dviwareを用いた処理に言及する際には特定のテキストエディタや統合環境ソフトウェアを念頭に置くことはせず、コマンドライン操作を行う場合について説明します。統合環境ソフトウェアなどをお使いの場合には、個々のソフトウェアを(必要があれば呼び出す際のオプション指定を適宜変更したうえで)呼び出してください。

■LETEXのパッケージの使い方の基本

AT-X文書で何らかのパッケージを用いるときには、その”TEX文書のプリアンブルで、用いたいパッケージをAusepackageコマンドを用いて読み込みます。例えば、amsmathパッケージ(数式関係の機能を拡張するパッケージです(第15章参照))を用いる場合には、ブリアンブルに
/usepackage{amsmath}
という記述を入れます。
また、パッケージには何らかのオプションを指定できることがあります。今の例のamsmathパッケージに「legno」オプション(数式番号を左側に出力するオプション)と「fleqn」オブション(ディスプレイ数式を左寄せにして出力するオプション)を指定する場合には、指定するオプションを/usepackageコマンドのオプション引数にして次のように記述します(複数のオプションを指定する場合にはオプションをコンマ区切りで列挙します)。
/usepackage[leqno,fleqn]{amsnath}
さらに、『EX文書のプリアンブルでは/usepackageコマンドは何回でも使えます。したがって、複数のパッケージを用いる場合には、用いるパッケージのそれぞれを/usepackageコマンドで読み込めばよいわけです。なお、オプション指定が共通なパッケージは
/usepackage{amsmath,amssymb}
という具合に、ひとつの/uaepackageコマンドでまとめて読み込めます。この例では、amsmathパッケージとamssymbパッケージ(各種の数式用記号を提供するパッケージです)を、ともにオプション指定なしの状態で読み込んでいます。

■パッケージの入手法

一般的なパッケージはCTAN(Comprehensive TeX Archive Network)に収録されていることが多いので、読者自身でパッケージを入手・インストールする必要がある場合には、まずCTANを探すとよいでしょう。また、「和文処理専用」のパッケージであるといった理由でCTANにあるとは期待できない場合には、ウェブを当該パッケージ名で検索すると配布元がわかることがあります。
パッケージのインストールに関しては、多くの場合、パッケージのマニュアルなどにインストール法の説明があるのでそれに従ってください。特にインストール法の説明がないときは、パッケージ本体(拡張子が「.sty」のファイル)を適切なディレクトリにコピーすれば済む場合が大半です(よくわからなければ、そのパッケージを利用するL&TEX文書が置かれているディレクトリにコピーしても構いません).
パッケージによってはパッケージ本体(拡張子が「.sty」のファイル)が用意されているわけではなく、拡張子が「.ins」のファイルと拡張子が「.dtx」のファイルを用いて生成させるようになっていることがあります。その場合には、拡張子が「.ins」のファイルをLEXまたはpTeXで処理してください(この操作で、パッケージ本体などの各種のファイルが生成されます)。例えば、ファイル(パッケージ名).insが用意されている場合には次のようになります。
latex《パッケージ名).ins
あるいは
platexパッケージ名).ins
また、拡張子が「.dtx」のファイルはマニュアル文書にもなっています。例えば、ファイル(パッケージ名).dtxが用意されている場合,
platex(パッケージ名).dtx
という具合にタイプセットしたときのdiファイル(あるいはそれを加工したもの)を閲覧すると、マニュアルを読めます。あるパッケージのマニュアル文書をこのようにして読む場合には、ファイルパッケージ名).dtx自身がそのパッケージを用いていることがあるので、先にファイル(パッケージ名).insを処理してパッケージ本体を生成しておくとよいでしょう。

■コマンド・環境の定義・再定義の基本

本書では、文書の体裁の変更などに伴ってユーザー自身で再定義することになるコマンドも取り上げられています。ここでは、そのようなコマンドの再定義といった操作の際に用いる,マクロ作成(%3D1TXでのプログラミング)の基本事項を挙げます。なお、文字「O」は通常はコマンド名には使えないので、LTEX文書のプリアンブルなどで文字「e」を含むようなコマンドが現れるような定義・再定義を行う場合には、その定義・再定義の部分の前に/makeatletterを置く必要があり、定義・再定義が済んだら/makeatotherを用いて/makeatletterの効果を取り消すことになるという点に注意してください。

●コマンドの定義・定義
何らかのコマンド/somecaを新規に定義する場合、/newcommandというコマンドを次の形式で用います。
/newcommand/aomecs[(引数の個数)](定義内容)
/newcommand/somecs[(引数の個数)][(デフォルトのオプション)](定義内容))
•/gomecsとその引数の全体が(定義内容)に置き換えられます。
[例]「/newcommand/macroAEA}」の場合、「/macroA」は文字列「A」に置き換えられます。
・(引数の個数)は/somecsの引数の個数を表すゼロ以上の整数です./somecsの引数を(定義内容)の中で用いるときには、第れ引数があてはまる箇所に「#n」を用います。なお,「[(引数の個数)]」の部分は省略可能で、省略した場合には引数の個数)=0として扱われます。[例]「/newcommand/macroA[1]{(#1)}」の場合,「/macroAEX}」は文字列「(X)」に置き換えられます。
・(デフォルトのオプション)を与えた場合,Naonecsの最初の引数はオプション引数になり、そのオプション引数のデフォルト値が(デフォルトのオプション)になります。この場合(引数の個数)21でなければなりません。[例]「/newcommand/macroA[2][章](#2#1}」の場合,「/macroA[節]{1}」は「1節」に置き換えられる一方、「/macroA{2}」は「/macroA[章]{2}」として扱われて「2章」に置き換えられます。
定義済みの何らかのコマンド/somecsを再定義する場合には,/newcommandの代わりに/renewcommandというコマンドを次の形式で用います((引数の個数)などの意味は/newcommandの場合と同じです).

/renewcommandsomeca[引数の個数)][(定義内容)}
/renewcommandsomecs[引数の個数)][(デフォルトのオプション)]{定義内容)}
また,/neucommandの代わりに/DeclareRobustCommandというコマンドが用いられることもあります。/DeclareRobustCommandはコマンドの新規定義・再定義のどちらにも用いることができて,/DeclareRobustCommandで定義されたコマンドは自動的に「robustなコマンド」(2.1節参照)になります。
●環境の定義・再定義
LTEXの環境を新規定義するには/nevenvironmentというコマンドを次の形式で用います。
/nevenvironment{環境名)][〈環境の開始処理)(環境の終了処理)}
例えば、
/newenvironment{envA}{/par/bfseries}{/par}
のようにenvA環境を定義した場合,「/begin{envA」のところでは「/par/bfseries」(=段落を改めた後、太字表記に変更)という処理を行い「/end{enva」のところでは「/par」(=段落を改める)という処理を行います。
また、/newenvironmentにオプション引数を付けた
/nevenvironment(環境名)[(引数の個数)]
{(環境の開始処理)}{(環境の終了処理)}
/nevenvironment{環境名)][(引数の個数)][(デフォルトのオプション)]
(環境の開始処理)}{(環境の終了処理)}
という形式で新しい環境を定義した場合,「/begin{(環境名)]」のところが引数の個数)個の引数をとるようになります。また、「(デフォルトのオプション)」を与えた場合には、「/begin(環境名))」の後の引数のうちの最初のものがオプション引数となり、そのオプション引数のデフォルト値が(デフォルトのオプション)になります(/newcommandの場合と同様です)。例えば、
/newenvironnentenva}[1]{/par#1}{/par)
のようにenwA環境を定義した場合,「/begin{envA}{/bfseries}」=「/par/btserien」で、「/begin{envA}{}」=「/par」となるという具合に扱われます。
何らかの定義済みの環境を再定義する場合には,/nevenvironmentコマンドの代わりに/renevenvironmentというコマンドを次の形式で用います。
/renevenvironment{環境名)][(引数の個数)]
{〈環境の開始処理)]環境の終了処理)}
/renevenvironment{(環境名)][(引数の個数)][(デフォルトのオプション)]
{(環境の開始理)(環境の終了処理)}
ここで、「引数の個数)」などの意味は/nevenvironmentの場合と同様です。

●STEXの「カウンタ」の値の設定
LTEXでは見出し類の番号付けなどに伴い、各種の「カウンタ」が用いられています。LTEXのカウンタの値を変更するには,/setcounterというコマンドを次の形式で用います。
/setcounterd(カウンタ名)}{(代入する値)}
例えば,「/setcounter{page}{10}」と記述すると,「page」というカウンタ(ページ番号を表します)の値を10に設定できます。
また、カウンタの現在の値に別の値を加算するには/addtocounterというコマンドを次の形式で用います。
/addtocounter{<カウンタ名)}{〈加算する値}}
例えば、「/addtocounterfenuni}{/valuefenunit}}」という記述では、カウンタenumiにカウンタenumiの値が加算されます(カウンタ名はあくまでカウンタの「名称」なので、代入などの際にカウンタの値そのものを使うときには「Avalue(<カウンタ名)」とします)。
また、「カウンタの値に1を加算する」という頻繁に用いられる操作のために,/stepcounter,/refstepcounterというコマンドが用意されています。それらは単に
/stepcounter{<カウンタ名)}
/refstepcounter(カウンタ名)}
という形式で用います(/refstepcounterは、/stepcounterの処理に加え「相互参照」に関する情報の更新も行います)

●寸法の代入
ビーズで用いられる各種の寸法に値を代入するには、/setlengthというコマンドを次の形式で用います。
/setlength(代入先){(代入する寸法)
例えば、「/setlengthe/parindent}{0mm}」のように記述すると、Aparindentという寸法(段落の先頭での字下げ量)が0mmになります。なお、TeXで寸法の指定の際に使える
位には、「mm」「cm」といった一般的な単位のほかに「pt」(72.27pt%3D1インチ)、「bp」(72bp=31インチ)、「Q」(TeX,upTeX専用,10=0.25mm),「H」(EX,EX専用、1H=10),「em」(現在用いられている欧文フォントに応じて決まる寸法、文字「M」の幅が目安)「ex」(現在用いられている欧文フォントに応じて決まる寸法、文字「x」の高さが目安)、「zw」(現在用いられている和文フォントに応じて決まる寸法、漢字類の幅が目安)といったものがあります。
また、ある寸法に別の寸法を加算するには、Laddtolengthというコマンドを次の形式で用います。
Madatolength(代入先)(加算する寸法)}
例えば、「/addtolength{/textwidth}{10zw}」と記述すると,/textwidthという寸法(行長です。1.5節参照)を10zw増やせます。
ここでは、『EXでのマクロ作成に関して、本書の説明を理解するのに必要となる範囲のことのみを説明しました。さらに詳しいことについては、IBTEXそのものに関する教科書的な解説書(例えば、「LATEX2美文書作成入門」[1],『独習JETEX2-1[4])あるいはマクロ作成そのものをテーマとした解説書(例えば、「ETEXマクロの八重』(19)を参照するとよいでしょう。

吉永 徹美 (著)
出版社: 翔泳社; 1版 (2018/8/24)、出典:出版社HP

Contents

はじめに
本書を読み進める前に
1 LETEX文書の大枠の設定
1.1文書を書き始めたい
1.2文書の種類を指定したい
1.3用紙サイズを指定したい
1.4文字サイズ・行送りの基準値を指定したい
1.5行や1ページあたりの行数を指定したい
1.6上下左右の余白を設定したい
1.7 2段組にしたい.
1.8多段組にしたい
1.9多段組時に最終ページなどでの段の高さを揃えたい
1.10前付け・奥付あるいは付録部分を作成したい.
1.11文書の表題・概要を記述したい.
1.12表題部分の体裁を変更したい.
1.13ソースファイルを複数に分割したい
1.14トンボを付けたい

2見出しと柱の設定
2.1見出しを記述したい.
2.2見出しの番号を変更したい
2.3見出しの番号付けの有無を変更したい
2.4見出しの直後での字下げの有無を変更したい
2.5見出しの体裁を変更したい(1)ApartIchapterの場合
2.6見出しの体裁を変更したい(2)\section以下の場合
2.7ヘッダ・フッタの形式を変更したい
2.8ヘッダ・フッタにユーザー独自の形式を用いたい(1)ユーザー自身でカスタマイズする場合
2.9ヘッダ・フッタにユーザー独自の形式を用いたい(2)fancyhdrパッケージ
を用いる場合
2.10ヘッダ・フッタに載せる項目を調整したい
2.11ページの背景に文字列を入れたい.
2.12ページの背景に画像を入れたい
2.13ツメを付けたい

3本文の記述
3.1段落を改めたい・強制改行したい
3.2ページしたい
3.3行分割・ページ分割を抑制・促進したい
3.4空白を入れたい.
3.5 TEXの特殊文字を記述したい
3.6アクセント記号を記述したい
3.7コメントを入れたい.
3.8文字サイズを変更したい
3.9書体を変更したい(1)属性レベルでの変更
3.10書体を変更したい(2)欧文フォントのフォントレベルでの変更.
3.11書体を変更したい(3)和文フォントの追加
3.12書体変更コマンドに対応する書体を変更したい
3.13文字列などの色を変更したい.
3.14掛け白抜きを行いたい
3.15高度な色指定を行いたい

4文字列レベルの特殊処理・特殊文字
4.1短い文字列を書いたとおりに出力したい
4.2丸や四角などの枠で囲んだ文字を出力したい(1)一枠と中身を合成する場合
4.3丸や四角などの枠で囲んだ文字を出力したい(2)―既存のフォントを利用する
4.4「環境依存文字」や多様な異体字を使いたい
4.5文字などの上げ下げを行いたい
4.6文字・記号の積み重ねや重ね書きを行いたい
4.7下線・傍線などを引きたい
4.8点圏点を付けたい
4.9文字列に長体や平体をかけたい・文字列などを回転させたい
4.10均等割りを行いたい
4.11ルビを振りたい
4.12中横の文字列を記述したい
4.13注を出力したい
4.14事やリーダーを入れたい

5段落レベルの体の変更
5.1右寄せ・左寄せ・中央寄せをしたい
5.2引用図の記述を行いたい
5.3段落の左右の余白を変更したい.
5.4行送り・段落の先頭の字下げ量・段落間の空白量を変更したい.
5.5幅を指定した複数行のテキストを作成したい
5.6横(縦)祖文書に報(横)組の段落を入れたい
5.7 2種類のテキストの併置(対訳など)を行いたい
5.8飾り枠を作りたい(1)-1ページに収まる場合
5.9飾り枠を作りたい(2)-複数ページにわたる場合
5.10飾り枠を作りたい(3)-tcolorboxパッケージ
5.11飾り枠を作りたい(4)-tcolorboxパッケージの使用例
5.12複数行のテキストを書いたとおりに出力したい
5.13プリティ・プリントを行いたい(1)tabbing環境
5.14プリティプリントを行いたい(2)-listingsパッケージの基本
5.15プリティ・プリントを行いたい(3)-listingsパッケージの応用
5.16行番号を付加したい

6箇条書き・定理型の環境
6.1番号のない箇条書きを行いたい
6.2番号なし箇条書きの見出し記号を変更したい。
6.3番号付き箇条書きを行いたい
6.4番号付き箇条書きの番号の形式を変更したい(1)ユーザー自身でカスタマイズする場合
6.5番号付き箇条書きの番号の形式を変更したい(2)-enumerateパッケージを使用する場合
6.6「見出し項目とその説明」のような箇条書きを行いたい
6.7箇条書きの体裁を変更したい(1)-list環境のバラメータ
6.8箇条書きの体裁を変更したい(2)カスタマイズ例
6.9項目を横に並べた箇条書きをしたい
6.10「定理」・「定義」などを記述する環境を作りたい
6.11「証明」を記述したい
6.12定理型の環境の番号の形式を変更したい
6.13定理型の環境の体裁を変更したい(1)ユーザー自身でカスタマイズする場合
6.14定理型の環境の体裁を変更したい(2)-theoremパッケージを用いる場合
6.15定理型の環境の体裁を変更したい(3)amsthmパッケージを用いる場合

7各種の注釈
7.1脚注を記述したい
7.2脚注記号の体裁を変更したい
7.3脚注テキストの体裁を変更したい
7.4脚注と本文部分との区切り部分を変更したい
7.5脚注番号をページごとにリセットしたい
7.6 2段組文書での脚注を右段に集めたい.
7.7 2段組(多段組)文書に1段組の脚注を入れたい
7.8 1段組の文書で脚注のみ2段組(多段)にしたい
7.9特注を記述したい
7.10修注の体裁を変更したい
7.11伊注を「逆サイド」の余白に出力したい
7.12後注を記述したい
7.13表に注釈を付けたい

8表の作成
8.1表を作成したい
8.2表の特定のセルの書式を変更したい
8.3表での列間隔・行送りを変更したい
8.4線の一部を消したい.
8.5太い線を用いたい
8.6破線の罫線を用いたい
8.72重野線をきれいに出力したい
8.8セルを結合したい(1)EX自身の機能を用いる方法.
8.9セルを結合したい(2)-multirowパッケージ
8.10セルに斜線を入れたい
8.11縦書きのセルを作りたい・表全体の組方向を指定したい
8.12各セルの要素を小数点などの位置を揃えて記述したい
8.13表全体の幅を指定したい
8.14表のセルに色を付けたい
8.15表の線に色を付けたい
8.16複数ページにわたる表を作成したい(1)longtableパッケージ
8.17複数ページにわたる表を作成したい(2)supertabularパッケージ
8.18幅が広い表を回転させて配置したい

9像の取り扱い
9.1LATEX文書で利用できる画像を用意したい
9.2画像を貼り付けたい
9.3画像の大きさを指定したい
9.4画像を回転させて貼り付けたい
9.5画像の一部のみを表示させたい
9.6画像に文字を書き込みたい(1)TEX自身の機能を用いる方法
9.7画像に文字を書き込みたい(2)-PSfragパッケージ

10回表の配置とキャプション
10.1図表にキャプションを付けたものを配置したい
10.2図表を「その場」に配置したい
10.3 2段組(多段組)文書においてページの図表を配置したい
10.4 2段組の文書においてページの図表をページの下部に配置したい
10.5現在のページの上部に図表が入らないようにしたい
10.6図表を文書末にまとめて配置したい
10.7複数の小さな図表を並べて配置したい
10.8図と表を並べて配置したい
10.9複数のページにわたる図表に同じ番号のキャプションを付けたい
10.10図表の周囲にテキストを回り込ませたい(1)TEX自身の機能を用いる場合
10.11図表の周囲にテキストを回り込ませたい(2)-wrapfigパッケージを用いる
10.12図表の周囲にテキストを回り込ませたい(3)picinsパッケージを用いる場
10.13図表の番号を変更したい
10.14図表の本体で用いる書体・文字サイズを一括変更したい
10.15図表の本体とキャプションとの間隔を変更したい
10.16キャプションの体裁を変更したい(1)ユーザー自身でカスタマイズする場
10.17キャプションの体裁を変更したい(2)captionパッケージを用いる場合
10.18キャプションの体裁を変更したい(3)plextパッケージを用いる場合
10.19フロートを新設したい(1)ユーザー自身でカスタマイズする場合
10.20フロートを新設したい(2)–floatパッケージを用いる場合
10.21ひとつのページに多数の図表が入るようにしたい
10.22図表どうしの間隔・図表と本文との間隔を変更したい
10.23図表のみのページでの図表の配置を変更したい

11相互参照
11.1相互参照をしたい
11.2相互参照用のラベルを表示したい
11.3別の文書中のラベルを参照したい
11.4ページ番号の参照時に適宜「前ページ」のような形で参照したい
11.5「図1」や「第1章」などの形式での参照を自動的に行いたい
11.6最終ページのページ番号を取得したい

12目次
12.1目次(図目次・表目次)を作成したい
12.2目次に載せる項目の水準を変更したい
12.3目次項目を追加・削除したい
12.4目次の見出し部の体裁を変更したい
12.5目次項目の体裁を変更したい(1)Ichapterなどに対応する項目の場合
12.6目次項目の体裁を変更したい(2)-Iodottedtoclineのパラメータ調整
12.7目次項目の体裁を変更したい(3)-\@dottedtoclineの再定義
12.8「図目次」の類を新設したい
12.9複数箇所に目次を作成したい

13参考文献リスト
13.1参考文献リストを作りたい
13.2参考文献リストの文献番号を参照したい
13.3文献の参照箇所の体裁を変更したい(1)ーユーザー自身でカスタマイズする場合.
13.4文献の参照箇所の体裁を変更したい(2)citeパッケージを用いる場合
13.5参考文献リストの体裁を変更したい
13.6参考文献リストの途中に小見出しを入れたい
13.7参考文献リストを複数箇所に作成したい

14索引
14.1引を指定したい
14.2引そのものを作成したい
14.3索引項目を階層化したい
14.4索引でのページ番号の表記を変更したい
14.5引の体裁を変更したい(1)ETEXだけでできる処理
14.6引の体裁を変更したい(2)一引スタイルファイルの利用
14.7複数種類の索引を作りたい

15数式
15.1数式を書きたい
15.2上添字・下添字を書きたい
15.3分数を書きたい
15.4平方根・乗を書きたい
15.5数式用アクセントを使いたい記号を積み重ねたい
15.6関数名(sinなど)を記述したい
15.7関数名への添字の付き方を変更したい
15.8大きな話を書きたい
15.9長い矢印・可変長の矢印を書きたい
15.10数式中で書体を変更したい
15.11太字版の数式を書きたい
15.12さまざまな数式用フォントを用いたい
15.13和の記号や積分記号などを大きなサイズで出力したい
15.14行列を書きたい
15.15行列の中に特大の文字を割り込ませたい
15.16「場合わけ」を書きたい
15.17可換図式を描きたい
15.18ディスプレイ数式を書きたい(1)LTEX自身が提供する環境
15.19ディスプレイ数式を書きたい(2)Tamsmathパッケージが提供する環境
15.20ディスプレイ数式を書きたい(3)-ディスプレイ数式の部分構造を記述す
15.21数式番号の形式を変えたい
15.22数式番号に副番号を付けたい
15.23ディスプレイ数式を中断してテキストを書き込みたい
15.24数式本体と数式番号との間にリーダーを入れたい

16 beamerによるプレゼンテーション
16.1プレゼンテーションスライドを作成したい.
16.2 beamerを使ってみたい
16.3スライドの雰囲気を変えたい
16.4スライドの中身を徐々に表示したい
16.5「配布用プリント」専用の処理を入れたい
16.6動画を入れたい

付録Aテキスト用の記号
付録B各種の文フォント
付録C picture
付録D METAPOST
付録E文献データベースとBIBTEX
付録F mendex
付録G数式用の記号類

参考文献
Index

吉永 徹美 (著)
出版社: 翔泳社; 1版 (2018/8/24)、出典:出版社HP

楽々LATEX 第2版

Latex基本がしっかり分かる

texの文章を書くときに使うコマンドを中心にまとめられています。本書は読みやすくわかりやすい上、コマンドの意味、使い方を知りたいときにすぐ調べられて、とても親切な一冊です。LATEXの教科書として最適ですので、初心者の方は是非お手に取ってみては如何でしょうか。

野寺 隆志 (著)
出版社: 共立出版; 第2版 (1994/6/15)、出典:出版社HP

まえがき

たぶん,この本を手にした読者は, TEX(テフまたはテック)という言葉をどこかで聞いたことのある人が多いと思う. TEX は, スタンフォード大学の Donald E. Knuth(クヌース) 教授が作成した文書整形システムである.現在, TEX はパブリックドメインで提供されており,世界中で広く利用されている.その出来上りは活版印刷に匹敵するものであり,一度これを学ぶとなかなか捨て難いものでもある.また,近年,日本語を利用できるシステムも現れ、我が国でも脚光をあびているシステムである.

TEXには、コンピュータサイエンスや数理物理学に関する本や論文に必要な機能はすべて含まれているといっても過言ではない.特に,数式に関しては他の追従を許さないものがある.反面, TEX には豊富な文書のレイアウト機能が備わっているので、このような文書処理系に未知のユーザにとっては、これを学習しようと思うこと自体が,なかなか勇気のいる代物である.

そこで現れたのが, Leslie Lamport(ランポート)によって開発された LATEX(ラテフまたはラテック)である。この LATEX は, UNILOGIC 社の文書整形システム Scribeとコマンド体系が同じに作られており,文書の論 理構造と内容のみを指定するように設計されている。したがって,最初に TEXを学ぼうと考えているユーザにとって, LATEX はたいへん親しみ易い システムであり、ほぼ簡単な規則さえ学習すれば,だれでもが TEX のすばらしい印刷を楽しめるようになる.本書は,この LATEX の解説書である.というより,例題集といったほうがよいかもしれないこのような文書処 理系は使ってみないとわからないことが多いので, LATEX の評論家になったり、人にやらせたりせずに、ぜひ自分で使ってみてほしい. TEX をきら いだといっている人の多くは、どうも自分で使っていない人が多いような気がするからだ。とにかく、最初は例題を見て, エディタを使って白章を入力し、ファイルを作り,LATEX 処理系を使ってタイプセットしてほしい.そうすれば,必ず快適な LATEXing ができるようになるからだ.

また,本書は, 従来の LATEX の本には,あまり詳しく記述されていなかった数式に関する事柄をくわしく記述してある。もし数式を必要としない読者は、その章をとばして読んでいただいても差しつかえない. しかし、 数式は興味を持つとなかなか工夫のしがいのある事柄もたくさん含んでおり,意外な所で役立つコマンドも豊富にそろっているので,いちどは読んでほしい章でもある。

本書は,当然のことながら全面的に日本語化したLATEX を用いて記述してある.また,草稿を検討してくれた慶應義塾大学理工学部計算機科学専 攻の大学院の学生諸君に感謝するしだいである.特に,草稿を読んでくれた大学院生の松永君や廣瀬君には、大変お世話になった.また,慶應義塾大 学理工学部電気工学科の大野義夫先生と bit 編集部の小山透さんにも感謝するしだいである。

1990年5月
野寺隆志

野寺 隆志 (著)
出版社: 共立出版; 第2版 (1994/6/15)、出典:出版社HP

第2版まえがき

『楽々LATEX』の初版を出版して、はやくも4年の歳月が過ぎ去った.この間に, LATEX の普及は目覚ましく,理工学の分野の学生や研究者だけで なく,様々な分野の人々に使用されるようになった.

初めは小生も舶来の LATEX がこれほどまでに普及するとは思ってもいなかった.これも日本人の古来からのあこがれといえる南蛮渡来ごのみの一つなのかもしれないが,まさに驚くばかりだ.TEX や LATEX の文書整形 の美しさだけではなく,日本語が使用可能なJ TEXやJLATEX の出現が,これらの文書整形システムを我が国に急速に普及させたといえる。やはり, TEX の日本語版を完成させたアスキーや NTTの人達が最大の貢献をしているように思われる.特に、アスキー版は日本語の本格的な縦書きにも対応する EX を完成させ, NTT 版はオリジナルな TEX V. 3.14 に準拠するJ TEX を作りあげたことは驚嘆に値する.これらのTEX を完成してくれた人達は、全く利益を度外視して手弁当でしてくれたことを思うと、頭が 下がる思いがする.また,本格的な日本語 TEX とプリンタドライバをパソコン上に移植して入れた人達の貢献も高いように思う.当然,この作業に当ってくれていた人達にもTEXに対する Knuth 教授の一貫した思想が流れているように思う. TEXは明らかにこれらのボランティアの力に支えられ, 発展してきたものである.これからもTEXに対するボランティアの火を消してはならないことが,次の世代に現れる文書整形システムを支援する根幹になるように思われる.

現在, TEXは新しい局面を迎えている. TEX V.3.0以降のバージョンからは、欧米のいくつかの言語に対応するようになった.当然, LATEX も同様で, IATEX(International LATEX) が主流であることは言うまでもない. 特 に、従来の LATEX の機能を強化した、新しい LATEX V. 3.0 の開発がドイツの Mainz のグループを中心として行われている.現在, LATEX V. 26 と 呼ばれる暫定版が提供されているが, LATEX V. 3.0 が完成するには,少し 時間がかかるようだ。そこで, Mainz のグループは, V. 3.0 が完成するまでの繋ぎとして, V. 2.09 や V. 2𝜀などで利用できるいくつかの拡張マクロを提供している.なお, LATEX V.2cや LATEX V. 3.0 の風を感じるには、 Goossens et al. [31] の一読をお勧めする. LATEXing に疲れたときには,気 分転換に辰濃 [74] を読んでみるのもよい.

当初の考えでは, 新しい LATEX V. 3.0 が完成したおりに,改訂版のことを考えていた.『楽々LATEX』は,初版と比較すると,常に改訂版と言ってよいくらい, 本文に修正を加えてきた.しかし、版を重ねるに従って,物足りなさと,いくつかの欠点を本格的に修正したいと考えるようになった. そこで,今回, 思いきって全面的に変更を加えた第2版を出版することに した.ただし,大部分の箇所はオリジナルの『楽々LATEX』を踏襲していることは言うまでもない、小生もいまだ未熟者で, 若い学生や研究者たち に教えられることが多く、日々の努力の足りなさを痛感している現在である。なにせ浅学の身であるので、これからも皆さんの御教授を願いたい.
本書は今回も全面的に日本語化されたJLATEX を用いて記述してある.また,図はすべて picture’環境を用いて記述している.図版の貼込みに関してもいっさい行っていない、LATEX を使えば,この程度の本は出来上がるというところをみてほしい。
最後に, 草稿を読んで根気よくチェックを入れてくれた慶應義塾大学理工学部大学院数理科学専攻の稲津隆敏君,大坪敏昌君, 川北淳平君, さらに計算機科学専攻の阿川典夫君,安部毅君, 伊東紀子さん, 小杉尚子さんなど の院生諸君には、たいへんお世話になった.また,第2版の出版にあたり, 今回も一冊の本を仕上げる過程でお世話になった共立出版編集部の小山透 さん, 校正を手伝ってくださった樋口洋子さん, 昼食を共にしながらいつ も貴重なアイデアやアドバイスをいただく理工学部電気工学科の大野義夫 先生にも感謝する次第である.さらに、本書の成立にあたり,今まで貴重 な御意見をいただいた皆様や御援助を下さった方々にもあわせて謝意を表したい。

1994年5月
野寺隆志

野寺 隆志 (著)
出版社: 共立出版; 第2版 (1994/6/15)、出典:出版社HP

目次

まえがき
第2版まえがき
1 はじめに
1.1 TEXとは
1.2 LATEXを使った論文例
1.2.1 JLATEXを使った和文の論文例
1.2.2 LATEXを使った英文の論文例
1.2.2.1 1段組の例
1.2.2.2 2段組の例(その1)
1.2.2.3 2段組の例(その2)

2 LATEXとは
2.1 文書のスタイル
2.2 入力テキストファイルの記述
2. 3 文字のスタイルと大きさ
2.4 特殊な文字記号
2.5 環境の設定
2.6 数式
2.7 表や図形
2.8 その他のLATEX の機能

3 LATEX の使い方
3.1 文書の構成
3.1.1 入力ファイル
3.1.2 文書スタイル
3.1.3 標題
3.1.4 章の構成
3.1.5 目次
3.2 基本コマンドと機能
3.2.1 ダッシュ, クウォーテン, ハイフネーション
3.2.2 特殊記号
3.2.3 アクセント記号
3.2.4 空白
3.2.5 行変え, ページ変え
3.2.6 脚 注

4 LATEXの環境と文字フォント
4.1 センタリングなど
4.1.1 センタリング
4.1.2 左寄せ
4.1.3 右寄せ
4.2 箇条書き
4.2.1 itemize 環境
4.2.2  enumerate 環境
4.2.3  description 環境
4.2.4 ユーザ独自の箇条書き環境の定義
4.3 引用文 .
4.3.1 quote環境
4.3.2 quotation 環境
4.4 詩
4.5 テキストをそのまま印字する環境
4.5.1 verbatim環境
4.5.2  verbコマンド
4.6 minipage 環境
4. 7 文 字
4.7.1 フォントの切換え
4.7.2 文字の大きさ
4.8 応用例

5 数式
5.1 数式モード
5.1.1 テキスト用の数式モード
5.1.2 ディスプレイ用の数式モード
5.2 数式用フォント
5.3 基本的な数式
5.3.1 添字
5.3.2 分数と2項係数
5.3.3 ギリシャ文字
5.3.4 ベクトル
5.4 総和記号と積分記号
5.5 直立した積分記号
5.6 変化する記号
5.6.1 上線, 下線, 矢印
5.6.2 根号
5.6.3 括弧
5.6.4 数式の上下の括弧記号
5. 7 関数
5.7.1 関数記号
5.7.2 文字で表す関数
5.8 空白の制御
5.9 複合記号
5.10 ドット記号
5.11 配列と行列 ,
5.11.1 配列の基本形
5.11.2 行列と行列式
5.11.3 数式の場合分け
5.12 連分数
5.12.1 連分数の基本形
5.12.2 連分数の省略形
5.13 数式の縦揃え
5.14 数式番号
5.15 定義, 定理
5.16 定理の証明の終りを示す記号
5.17 可換な図式
5.18 化学式
5.19 AMSFonts V. 2.1 の使用

6 表の作成
16.1 基本的な作表の考え方
6.2 tabbing 環境
6.3 tabular 環境
6. 4 表のレイアウトと管理
6. 5表の作成の応用
6.5.1 プログラムリスト
6.5.2 お料理のレシピ
6.5.3 その他の応用例

7 図形の描画
7.1  picture
7. 2 図形コマンド
7.2.1 直線と矢印付きの直線
7.2.2 円
7.2.3 ボックス
7.2.4 長円
7.3 図形のレイアウトと管理
7.4 Bézier 曲線
7. 5 ポストスクリプトの図形の挿入

8 文書のレイアウト
8.1 文書の構成
8.2 プリアンブル
8.2.1 ページのレイアウト
8.2.2 2段組
8.2.3 文書の途中からの2段組への変更
8.2.4 ページのヘッダ
8.2.5 2段組の本文で1段組のアブストラクト
8.3 標題, 章, 節
8.4 前書き
8.5 相互参照
8.6 付録
8.7 用語索引の生成
8.8 用語一覧の作成
8. 9 入力テキストファイルの分割
8.10 LATEX の補助ファイル
8.11 英文手紙

9 参考文献の作成
9.1 文献データの,本文への書込み
9.2 文献データの,別ファイルでの記述
9.2.1 エントリー
9.2.2 フィールド
9.2.3 雑誌名の自動参照
9.2.4 文献の引用
9.2.5 BIBTEXの使用
9.3 目次への出力

10 コマンドいろいろ
10.1 マクロの定義
10.2 新しい環境を定義するコマンド
10.3 カウンタ
10.4 脚注マークの変更
10.5 ボックスコマンド
10.5. 枠なしボックス
10.5.2 枠付きのボックス
10.5.3 parbox
10.5.4 rule ボックス
10.5.5 ボックスの上下移動
10.5.6 ボックスの保存

参考文献
付録 A  LATEX のコマンド
付録 B  数学記号と空白
付録 C  LATEX のエラーメッセージ
付録 D  AMS-LATEX
付録 E  LATEX contributions
付録 F  縦書き
付録 G  図と文の組合せ
コマンド索引
用語索引
‘\date’を使ったアブストラクトの記述
屋号一覧
TEX, LATFXの入手方法
フラジール (fragile) なコマンド
SLITEXについて
表や図の見出し番号の後のコロン
定理環境の中でローマン体のフォントの指定 .

野寺 隆志 (著)
出版社: 共立出版; 第2版 (1994/6/15)、出典:出版社HP

インストールいらずのLATEX入門 ―Overleafで手軽に文書作成

Overleafを使おう!

日本語を含む文書を Overleaf で作るためのノウハウをまとめた本です。LaTeXの作法や文法が簡潔にまとめられており、特にoverleaf入門書としてお勧めの一冊です。Overleaf を使うことで、原稿書きの共同作業も簡単にできます。共著論文を書くには最適です。

坂東 慶太 (著), 奥村 晴彦 (監修), 寺田 侑祐 (その他)
出版社: 東京図書 (2019/5/13)、出典:出版社HP

はじめに

Overleaf 創業者からのメッセージ

坂東さんと執筆協力者の皆様へ
坂東さん、本書を執筆して頂きありがとうございます。そして、日本および全世界のLATEXとOverleaf コ ミュニティに対し献身的にご支援くださっていることに感謝いたします。Overleaf は、LATEX文書の共同作 成をより容易にすることを目的に開発されました、その後 Overleaf がこれだけ急速に成長できたのは、ひと えに,坂東さんをはじめとするユーザの皆さんが,黎明期からサポートとフィードバックをくださったおかげ です。また,日本のユーザコミュニティの中で幅広く, Overleaf を積極的にご採用頂き、また熱くご支持を 賜っていることにも感謝申し上げます。

LATEXは,新世代の学生や研究者が自らの仕事やアイデアを形にして共有するツールとして,活躍の場を広 げています。Overleaf がそれを先導する存在であることを誇りに思います我々は,引き続きユーザが求め るプラットフォームの構築に尽力して参ります.本書の執筆のように, コミュニティ主導で進められてゆくプ ロジェクトを拝見することは,我々にとって大きな励みとなります(^^)

LATEXとOverleaf の素晴らしい入門書を世に送り出してくださることに改めてお礼申し上げます。本書を喜んで推薦いたします。
Overleaf Happy TEXing! (^^)

ジョン・ハマースリー(Overleaf 共同創立者, CEO)

坂東 慶太 (著), 奥村 晴彦 (監修), 寺田 侑祐 (その他)
出版社: 東京図書 (2019/5/13)、出典:出版社HP

はじめに

監修者まえがき
私は長年にわたって LATEX で仕事をし, LATEXの本をたくさん書いている者です。本書を書 かれた坂東慶太さんとは、昔からネットで情報交換をしている間柄です。このたび坂東さんが Overleaf の本を書かれるというので,お手伝いさせていただきました。

LATEX を使い始める人にとって一番難しいところは、環境整備,つまり, コンピュータに LATEX をインストールして使えるようにするまでの作業です。すでに LATEXを使っている人に とっても、最新の LNTEX 環境を整えるのは面倒で、そのため古い LATEX を使い続けている人も 多いと思います。

それが,近年,Webブラウザさえあれば準備不要でLATEXが使えるサービスのおかげで、大 きく変わろうとしています。そのようなサービスの一つが Overleafです。Overleaf を使えば,原稿書きの共同作業も簡単にできます。共著論文を書くには最適です。 本稿執筆時点で, Overleaf は Ghostscriptを含めたTEX Live 2017の完全な機能を持ってい ます.日本語フォント(IPAex)も埋め込まれます。Dropbox連携(有料)やGitHub連携, それに Overleafそのものがgit サーバのように振る舞う”Git bridge”という機能があります。オンラインテキストエディタはLATEX命令の補完機能やコードチェック機能を持ち、Emacs やVimのキーバインドも設定できます(残念ながら本稿執筆時点ではiOSの日本語入力との相性が良くありません)

今まで,特に日本語を含む文書を Overleaf で作るためのノウハウをまとめた本がありませんでした。その問題を解決するために書かれたのが本書です。
ぜひ本書を片手に Overleaf をお試しください。

奥村晴彦

本書に掲載されている情報について

■本書に掲載されているスクリーンショットは、2018年8月~2019年1月にかけて撮影した ものです。
Overleaf はこの間に”Overleaf v2″ と呼ばれる新しいバージョンをリリースしました (2018年7月に3版,2018年9月に正式版をリリース). Overleaf v2 正式版リリース後も断 続的にマイナーバージョンアップが行われていますので、本書に掲載されている画像と現在ご覧になっているWebサイトに乖離がある場合があります。

■本書に掲載されている情報は、次の環境下で作成しています。
・OS:macOSバージョン 10.12.4~10.13.6
・Webブラウザ:Safari バージョン10.1~12.0.3
Overleaf は、OSに依存したシステムではなく、Webブラウザベースで動作するクラウドサービスで す.macOSやMicrosoft Windowsが搭載されたパソコンばかりか、モバイル OS (iOSやAndroid)が 搭載されているデバイスでもOS環境の新旧を問わずWebブラウザさえあれば利用できます(インターネットに接続している必要があります). Webブラウザは、Google Chrome、Firefox、Microsoft, Edge. Internet Explorer. Safariなどで動作します。

■本書に掲載されている会社名・製品名・サービス名は、各社の登録商標または商標です。な お、本文中のマーク(R・TM)記載は割愛させていただいています。

坂東 慶太 (著), 奥村 晴彦 (監修), 寺田 侑祐 (その他)
出版社: 東京図書 (2019/5/13)、出典:出版社HP

目次

はじめに
Overleaf創業者からのメッセージ
監修者まえがき
本書に掲載されている情報について

1章 論文執筆ツールとして評価が高まるオンラインLATEXエディタ
1.1 オンラインLATEXエディタの登場と,増加するそのユーザー
1.2 研究ワークフローのミッシングリンクを埋めるオンラインLATEXエディター
1.3 オンラインLATEXエディタの代表格,Overleaf に着目
1章のまとめ
column LATEXの始め方

2章 Overleaf の概要
2.1 Overleafとは
2.1.1 Overleafの生い立ち
2.1.2 約180か国・地域の290万人を超える研究者などが利用
2.2 Overleafの特徴
2.2.1 インストールいらずのLATEX
2.2.2 様々な研究支援ツールと連携して、効率よく論文を執筆できる
2.2.3 Googleドキュメントのように文書共有できる
2.3 2つのバージョンと3つのプラン
2.3.1 2つのバージョンの違いを理解する
2.3.2 3つのプランの違いを理解する
2章のまとめ
column Collaboratorブランが無料になる Overleaf Commons

3章 Overleafの基本的な使い方
3.1 アカウント登録する
3.1.1 メールアドレスでアカウント登録する
3.1.2 アカウント登録の確認手続きをする
3.2 ログイン、ログアウトする
3.2.1 ログインする
3.2.2 ログアウトする
3.3 Projectを作成する
3.3.1 Project とは
3.3.2 新しいProject を作成する
3.3.3 Project のインタフェース概要
3.4 pLATEXやupLATEXで日本語を使う
3.4.1 コンパイラの設定を変更する(pdf LATEX → LATEX)
3.4.2 latexmkrc ファイルを追加する
3.5 Overleafで文書を書く
3.3.1 Source エディタを全画面表示に切り替える
3.5.2 Rich Text エディタで編集する
3.6 コンパイルして、プレビューを表示する
3.6.1 コンパイルして、プレビューを表示する
3.6.2 コンパイルの方法(自動,手動)を切り替える
3.6.3 PDFビューアを全画面表示に切り替える
3.7 長文を作成した際に使える便利な3つの機能
3.7.1 ソース内の文字列などを検索および置換する
3.7.2 Go to location機能
3.7.3 Track changes 機能
3.8 Project をPDF形式または ZIP形式でダウンロードする
3.8.1 ProjectをPDF形式でダウンロードする
3.8.2 Project をZIP形式でダウンロードする
3.9 Projectを閉じる
3.10 Projectを管理する
3.10.1 Project の Title を変更する
3.10.2 Projectをコピーする
3.10.3 Project を削除する
column Git bridge のすゝめ

付録
1 アカウントの設定
2 Collaborator プランにアップグレードする
3 メニューの説明
4 ホットキー一覧
5 LATEX Live のバージョン確認方法
6 トラブルシューティング

おわりに
著者あとがき

索引
著者,監修者,協力者の紹介

坂東 慶太 (著), 奥村 晴彦 (監修), 寺田 侑祐 (その他)
出版社: 東京図書 (2019/5/13)、出典:出版社HP

LATEX快適タイピング (I・O BOOKS)

INTEXも学べる

LATEXの理解をより深めるために活用できる一冊です。快適なタイプを実践するアイデアがたくさん詰め込まれており、LATEXをより楽しく使えるようになります。既にLATEXに触れられている方で、そろそろ中級者向けの勉強をしたいと考えている方にお勧めです。

小林 雅人 (著)
出版社: 工学社 (2016/03)、出典:出版社HP

 

はじめに

本書は数式の組版ソフト「INTEX」の使い方を初中級者向けに解説したものである。

「LATEX」は数式を表現豊かに出力できる一方で、複雑で扱いづらい一面がある。
とくに、「コマンドを入力する際の手間」や「文法のエラーを修正するタイプに要する労力」はかなりのものだ。
では、「LATEX」をなるべく快適に使うにはどうしたらよいか。

「奥村晴彦、LATEX 2e美文書作成入門、技術評論社、改訂第6版」をはじめとして「LATEX」の解説書はたくさんある。だが、残念ながら、このような観点から解説した成書は見当たらなかった。

そこで本書では、「LATEX」の使い方を簡単に解説するとともに、著者が思いついた快適なタイプを実践するアイディアをたくさん含めておいた。
読者が「LATEX」をより楽しく使えるようになってくれれば、これほど嬉しいことはない。

小林 雅人

小林 雅人 (著)
出版社: 工学社 (2016/03)、出典:出版社HP

CONTENTS

はじめに

第1章 イントロダクション
[1.1] LaTeXとは
[1.2] 特長
[1.3] 快適にタイプしたい
[1.4] 本書の目的

第2章 LaTeXの基本
[2.1] クイック・スタート
[2.2] 「テキスト・モード」&「ディスプレイ・モード」
[2.3] 分数
[2.4] 数式内の「スペース」
[2.5] 「別行立て」の式
[2.6]「指数」と「添字」
[2.7] 平方根
[2.8] 「和」と「積」の記号
[2.9]「カッコ」の出力
[2.10] 二項演算、二項関係
[2.11] ギリシャ文字
[2.12] ドット
[2.13] フォントの変更
[2.14] 「数式」の「フォント」
[2.15] 文字サイズの変更
[2.16] アクセント
[2.17] 引用符
[2.18] ダッシュ
[2.19]特殊記号
[2.20]否定記号
[2.21] 矢印

第3章 LaTeXの応用
[3.1] 環境とは
[3.2] 定理環境
[3.3] 箇条書き
[3.4] カウンタ
[3.5] コマンドの自作
[3.6] 表の出力
[3.7]「証明終」の記号
[3.8] 一般分数
[3.9] 脚注
[3.10] ミニページ
[3.11] セクショニング
[3.12]引用&強調
[3.13] box環境
[3.14] ファントム・コマンド
[3.15] 参照

第4章 LaTeXの詳細
[4.1] 「ドキュメント・クラス」のオプション
[4.2] パッケージ
[4.3] 改行、改ページ
[4.4] 左寄せ、中央寄せ、右寄せ
[4.5]「長さ」の単位
[4.6]インデント
[4.7] レイアウト
[4.8] スタイル・パラメータ

第5章 快適タイピング:考え方
[5.1] 生産性を上げよう
[5.2] 執筆のタスク
[5.3] ハイパー・タスク
[5.4] 認知コストを減らす
[5.5] パレートの法則
[5.6] 視認性、一覧性
[5.7] まとめ

第6章 快適タイピング:方法
[6.1] ショートカット・キー
[6.2] 日本語入力ソフト
[6.3] 単語登録
[6.4] マクロ
[6.5] コマンド補完
[6.6] キー・バインド
[6.7] クリップ・ボード拡張
[6.8] 「プリ・アンブル」のアップデート
[6.9] コメントアウト
[6.10] LaTeXエディタの「検索」&「置換」機能
[6.11] 草稿のプリントアウト
[6.12] 無効化&ダミーコマンド
[6.13] OKコマンドを作る
[6.14] 迷子テキストの処理
[6.15] 「並べ替え」と「サポート・ファイル」
[6.16] ラーニング・ファイル

第7章 快適タイピングの工夫例1 微分積分
[7.1] 関数
[7.2] 指数関数
[7.3] 「階乗」と「二項係数」
[7.4] 導関数
[7.5] 三角関数
[7.6] 逆三角関数
[7.7] 極限記号
[7.8] 積分
[7.9] 連分数
[7.10] 複素数

第8章 快適タイピングの工夫例2 線形代数
[8.1] 集合
[8.2] ベクトル
[8.3] 内積
[8.4] 行列
[8.5] 転置行列
[8.6] 基本変形
[8.7] 連立方程式
[8.8] 行列式
[8.9]「余因子」&「拡大係数」行列
[8.10] ブロック行列
[8.11] 対角行列

第9章 FAQ
[9.1] 「数式モード」で「直立体」の「文字」を使いたい
[9.2] 目立つ「定理」環境を作りたい
[9.3]「目次」「表のリスト」を出力したい
[9.4] 「目次の深さ」を変えたい
[9.5] 「目次」に「項目」を追加したい
[9.6] 「セクション」の「出力スタイル」を変えたい
[9.7]「表」や「図」の「キャプション」の「名称」を変えたい
[9.8] 「スペース」を調節したい
[9.9]「書き込み式」のプリントを作りたい
[9.10]「今日の日付」を出力したい
[9.11] 「中身」を「数式」と見なす「箱」を使いたい
[9.12] いろいろな「箱」を使いたい
[9.13]「定理環境」の「番号スタイル」を変えたい
[9.14]「付録」をつけたい
[9.15]「ページ」を「拡大」したい
[9.16] 「ページ数」を「出力」したい
[9.17] [ページ数」の「出力」を抑えたい
[9.18]「ヘッダ「フッタ」を「カスタマイズ」したい
[9.19]「区切り線」を出力したい
[9.20] 「文字」の「スケール」を変えたい
[9.21] 「文字サイズ」の「大きさ」を知りたい
[9.22]「文字列」を「回転」させたい
[9.23] 「文字」を「反転」させたい
[9.24] 「網かけ」をしたい
[9.25] 「場合分け」を書きたい
[9.26] 整数の合同式を出力したい
[9.27] 複雑な「和」や「極限」を出力したい
[9.28]「文字」の「上下」に「記号」を配置したい
[9.29] 「欄外」に「コメント」を加えたい
[9.30]「参考文献一覧」を書きたい
[9.31] 小さな行列を出力したい
[9.32] 行列で複数列に渡るドットを出力したい
[9.33] 長い式を一行におさめたい
[9.34] 2段組みで出力したい
[9.35]「矢印」を簡単に出力したい
[9.36] ルビをふりたい
[9.37] 圏点(けんてん)をつけて強調したい
[9.38] 表の体裁を変えたい
[9.39] 数式を確実に「ディスプレイ・モード」で出力したい
[9.40] 「分数」の「棒」を長くしたい
[9.41] 「カッコ」の大きさを微調整したい
[9.42] 「カッコ」の大きさを間違えずに出力したい
[9.43] スペースの入れ方

LaTeX情報源
索引

LATEXのインストールについて

本書では、「LATEX」の環境が整っていることを前提に解説しています。LATEX環境の整え方はいろいろありますが、たとえば「はじめに」で紹介した奥村先生の本や、下記の北海道大学阿部紀行氏のウェブサイト (Windows) などが参考になると思います。
http://www.math.sci.hokudai.ac.jp/abenori/soft/abtexinst.html

●各製品名は、一般に各社の登録商標または商標ですが、○RおよびTMは省略しています。

小林 雅人 (著)
出版社: 工学社 (2016/03)、出典:出版社HP

第1章 イントロダクション

まずは「LATEX」というソフトがどういう特徴をもつか、簡単に解説をする。
そのあと、本書の執筆の動機を紹介しよう。

1.1 LATEXとは

LATEXとは、1970年代後半にスタンフォード大学ドナルド・クヌース (Donald Knuth) が開発した数式を美しく出力するための組版ソフトTEXをもとに、DEC社のレスリー・ランポート(Leslie Lamport)が1980年代半ばに作った、無料の文書作成ソフトである。
TEXはテック、テス、LATEXはレーテック、ラテック、ラテフなどと読む。
ただ、読み方は特に決まっているわけではない、とランポート自身も述べている。LATEXは、次のような数式も軽々と出力する。

1.2 特長

LATEX Xには多くの特長がある。
・とにかく無料である。インターネットで誰でも簡単にダウンロードできる。
・いろいろなOSで使用可能だ。
・欧文はもちろんのこと、日本語(全角文字)も使える。 ルビ、漢字、縦書きなども扱える。
・数式に限らず、化学式、楽譜、グラフィック、カラー画像、プレゼンテーション用のスライドなども扱える。
特に、それらを含めた「psファイル」や「pdf ファイル」を出力できる
・多くの学術雑誌では、LATEX を用いて原稿を執筆&投稿することを推奨している。この傾向はかなり広がっていて、数学だけに留まらない。
・DTP (Desk Top Publishing) も可能。
執筆者が、本のデザインやフォントなどかなり細かい部分まで手を加えてから印刷所へ持ち込むことができる。もちろん本書も LATEX を用いて執筆した。

1.3 快適にタイプしたい

しかし、こんな便利なLATEXにもいくつか難点がある。
・習熟するまでに数週間単位の時間がかかる。LATEXの入門書を読んだり自分でプログラミングを試すことによって、LATEXの文法を身につける必要がある。
・ タイプ数が多い。たとえば、「V2」を出力するには「$﹨sqrt{2}$」と入力するのだが、まともにやると、これは10回キーを叩く勘定になる。

複雑な数式になるとタイプ数は増えるので、当然、タイプミスも多くなる。 すると、LATEXはエラーを出す。
これは、執筆のモチベーションに大きな影響を及ぼす。
・とても奥が深い。凝ったことをしようとすると、いろいろ細かい設定を知っておく必要がある。

このため、STEXの出力例を知り、知識を増やすとともに、快適にタイプできる仕組みを作りたい、というのがユーザーの潜在ニーズではないだろうか。

1.4 本書の目的

以上の IATEX の特徴をふまえ、本書は3つの狙いを定めて執筆した。

クイックスタート(第2章~第4章): 初学者が LATEX の文法に馴染めるよう、簡単な使い方や例を説明した。よく使う記号の一覧表なども作った。
生産性向上(第5章~第8章): LATEX を覚えて少し経つが、もっと快適にタイプをしたいと思っている初中級者に、そのためのアイディアを詳しく紹介 した。もちろん、OS やエディタに依存せず使える方法ばかりだ。また、微分積分と線形代数でその実践例を示した。
FAQ(第9章): INTEX 初学者によくある質問をまとめておいた。

これは、類書にあまりない構成だと思う。本書を読み、読者が INTEX をもっと楽しく使えるようになれば著者としてこんなに嬉しいことはない。

小林 雅人 (著)
出版社: 工学社 (2016/03)、出典:出版社HP

めちゃ簡単挫折知らずのLaTeX- 中学・高校数学教材作成用レシピ集

数学教師へのおすすめ!

本書はLTEXを活用したい全般向けの書籍であることは間違いないのですが、高校数学を教える学校の先生や予備校・塾の講師
、LATEXを用いて教材やテストを作成したいビギナー、LATEXに関して、周囲に質問できる人がいなくて困っている人には特に役に立つ

目次

第1部 はじめに
誰のための本か?
誰のための本ではないか?
何故,LTEXを使うのか?
自己紹介

第II部 基礎的な文法・用語
ブリアンブル(始め方)
基本的な数式の書き方
特殊な文字(記号やギリシア文字)
レイアウトの作り方
図形の描き方(直線)
(文字の表示)
図形の描き方(円・楕円・扇型)
関数を描く
(点線を描く)交点を求める
(滑らかな曲線を描く)

第Ⅲ部 数学IA
二次関数(解の公式)
(否定の記号)
二次関数のグラフ
二次不等式
(白丸)
(黒丸)
連立方程式
(括弧の書き方)
論理と集合
(ベン図)
(範囲限定の小技)[clip]
道・裏・対偶
(定点を作る)[coordinate]
(半透明にする)

場合の数と確率
順列・組合せ
(斜体にしたく無い)[mathrm]
(…<3点リーダ>)
(箱)
図形の性質
内分点・外分点
いい感じの曲線[edge]
三角形と線分比
角の二等分線
三角形の五心(重心)
チェバメネラウスの定理
三角形の五心(重心)
(直角記号)
三角形の五心(内心)
(計算で半径を求める)
三角形の五心(外心)
三角形の五心(修心)
(拡大・縮小)
整数の性質(合同式)

第IV部 数学IIB
方程式と不等式
二項定理
プログラミングへの入口(if文)
(カウンタ)
図形と方程式
点と直線の距離
円の接線の方程式
不等式と領域
(曲線で囲まれた領域を塗る)
三角関数y=sinx,y=cosxのグラフ
y=tanxのグラフ
y=tanxのグラフ
指数関数のグラフ
対数関数のグラフ
3次関数のグラフ
増減表
接線の方程式
(ズラしたグラフを描く)[shift]
数列
部分分数分解(式に斜線を入れる)
ベクトル
ベクトルの内積計算
(自動計算の角度記号)
ベクトルの外積計算
(行列)
三角錐
立体の切断面を描く
平行四辺形を描く
確率分布と統計的推測
箱ひげ図
散布図
(目盛り線を描く繰り返し処理)[foreach]
標準正规分布

第V部 数学III
二次曲線
楕円と接線
媒介变数
複素数平面
(上付文字・下付文字)
関数と極限
三角関数の極限
(変数を使う)
微分・積分(Ⅲ)
(レイアウト・中央揃え)
複雑な増減表
区分求積法(繰り返し処理)[foreach]
回転体

第VI部 付録
ユーザ定義命令とは
ユーザ定義命令の使い方
本書で使った主なユーザ定義命令
ユーザ定義命令(def)
TEXのインストール方法(for Windows)
TEXのインストール方法(for Mac)
うまくいかないときは?
もっと楽に教材を作りたい!

ふぉれぽん (著)
販売: Amazon Services International, Inc.、出典:出版社HP

第1部 はじめに

誰のための本か?

本書はLTEXを活用したい全般向けの書籍であることは間違いないのですが、下記に示す方々にとっては、より活用のしやすいものになっています。

・高校数学を教える学校の先生や予備校・塾の講師
・LATEXを用いて教材やテストを作成したいビギナーI
・LATEXに関して、周囲に質問できる人がいなくて困っている人

この手の技術書は、わしも過去何度も経験しましたが、とにかく「細かい」、そして「難しい(簡単なことをやたらと難しく書くのが得意)」.実際に形あるもの(教材)を作るために「すぐが不明なのです。ビギナーにとっては「これは差し当たって必要なものなのか」と言う判断は当然に出来ません、本書では、そういったビギナーを迷子にする部分を可能な限り排除して、数学の教材やテストを作成するために手っ取り早く使える」知識を辞書的に整理しました。難しい理論的なことは脇に置いています。

また、数学の単元ごとに分けて様々なソースコードを紹介していますので、日頃教鞭を取られる先生方にとっては参照しやすいものになっています。また、巻末にも索引をつけていますが、難しい用語を調べるためのものではありません。

例えば「媒介変数のグラフを描きたい」と思ったら、普通なら、「tikz」や「plot」、「\」と言ったような検索をしなければなりませんが、ビギナーの段階でこれは無理です。そこで、本書では「媒介変数」で検索可能なように工夫をしています。検索するにも、ある程度の知識が必要ですが、この手の技術書を作る方は残念ながらそれが分かっていないのです。

ビギナーを徹底的に甘やかすのが本書です。甘やかされる中で、様々な知識を身につけて行けば良いのです。そうすれば、もっと適切な「検索ワード」が見つけられるようになります。そうなれば、あなたもビギナーからアマチュアです。とは言え、本書でIBTEXの全てが分かるわけではありません。しかし、ビギナーからアマチュアへのスムーズな成長が可能になります。その知識があれば、ネット上で自力で有益な情報にアクセスできるようになります。こうなればあなたもプロの仲間入りです。本書は、プロへの最速ステップアップを実現してくれます。

誰のための本ではないか?

本は、あくまでも高校数学の教材を作成するために必要な文法や用語を紹介しつつ、日々の教材開発を効率化することを目的としています。そのため、多くの方に活用していただきたいとは思いつつも、以下の方には適しません。

・博士論文や修士論文を書く
・TEXとIBTEXの違いに拘りたい方
・emathを既に使っている、もしくは使いたい

引用や図の挿入が頻繁で、体裁を学会の要求に合わせて厳密に処理しなければならないようなものに対応することを本書は目的としていません。本書を手にとっていただいた方は「数学の教材を作りたい」と強く願う方だとは思います。理論的に頂末な事柄に囚われていると、本当にやりたいことが出来なくなってしまいます。あまり小さなことには拘らずに、まずは形になるものを作り上げることを目標にしています。また,LTEXビギナー向けに、手取り足とり「その記述はなんのためのものなかの」、「どの行をいじればなにが変わるのか」を全て記述しています。プログラミング経験者にとっては、本書は「冗長」と感じられるかもしれません。

しかし、これまでブログラミングに触れたことの無い先生や、日々の業務に大変に忙しくて学習時間を割くことが難しい先生は、「学習コストをかけずに可能な限り楽にINTEXを用いて教材を作成できる」ことでしょう、

その他、現在は小学校・中学校・高等学校の数学作成用の便利なINTEXのプログラムとして「emath(http://emath.s-40.xrea.com/)」が広く用いられているようです.emathは長きに渡って改良を加えられている上、ネット上で無料のドキュメントが公開されています。とても便利なものなので、こちらを利用しても良いかもしれませんが、わしは自由度が下がるのが嫌だったので、本書に於いては全くemathを使っていません、emathを利用したい方に向けた情報は全くございませんので、あらかじめご了承ください。

何故,LATEXを使うのか?

LTEXを使わなくても、WordやStudyaidを現状で利用し、それで事足りると感じる方もいらっしゃるでしょう。「どうして、今更新しいものを使わなければならないのか?」という質問に対する答えは単純明快です。

見た目が美しいから

例えば、下の数式をご覧ください。日本企業の皆さんが大好きな「MicrosoftWord」の数式エディタで作成したものです。ちょっとれやこのカクカクが気になります。さらに,積分の記号もこんなに重点だったのか、と疑問符が付きます。
数式スクリーンショット2020-06-0718.01.32省略
そして、以下の式はINTEXによって書いたものです。その完成度の差は歴然です。圧倒的にINTEXで書いた数式の方が美しい。
数式スクリーンショット2020-06-0718.01.32省略
数学を愛する者はエレガントな解法を求めるものです。それは見た目についても同様です。より美しいもの、洗練されたものを追求したくなることだろうと思われます。また、わしの場合には、INTEXの利用を決意したのは、もっと切実な問題があったからです。あれは、忘れもしない、2014年の8月12日、夏期講習に際して、夜なべして作った手書きの教材を生徒に配ったときに、ある生徒から言われたのです。

せんせー、これ何て書いてあるの?
ショックではなく、生徒に申し訳ない気持ちになりました。そして、そこではっきりと認識したのです。わしは、字が綺麗に書けない。だから、どんな生徒にも読みやすい教材を作るためにIBTEXを使うことを決意したのです。
もちろん、人によって状況は千差万別です。しかし、本書を手にとってくれた方々に、確実に共通する思いが一つだけあります。それは

生徒により良い教材で学習してもらいたい
という気持ちです。これは何よりも大切なことです。その信念さえ持ち続ければ、絶対にあなたもIBTEXを使いこなせるようになります。生徒にとって先生が自作してくれた教材というのは特別なものです。私自身、高校時代の先生の教材をボロボロになるまで使いましたし、受験のための上京時にも、お守り代わりに持っていました。それほど先生が作ってくれた教材は生徒にとっては特別なものです。本害を最大限に活用し、あなたも生徒たちの心を震わせるような教材を作りましょう!

自己紹介

わしの名は「ふおれぼん」です。年収150万円のサラリーマンの青色吐息、数学の大学受験対策指導を10年以上に渡って行い、その中で様々な教材を作ってきました。大学は文学部だったので,LUTEXなんて存在は全く知らず、プログラミングなんて尚のことに全く触れもせず、齢35にして、初めてこのLTEXに向き合うことになったのです。内向きな性向故に、周囲に分からないことを相談できる人もおらず、試行錯誤の日々でした。
プログラミングやITの知識は、本当に分からない人にとっては難しい、分かる人からしたら「なんでこんなことも知らないの?」と馬鹿にされてしまうでしょう。かつて、ゴリゴリの理系の人々からかけられた言葉を、何年も経った今もわしは忘れられません。

敵:「見れば分かると思うけど~」
わし:く分からないから聞いたんですが・・・)

たったこれしきのことで心が折られるのは、わしの心が弱いからに他ならないのですが、年齢を重ねるにつれて人間は病になってしまうものです。そもそもビギナーの場合には「どうやって聞けば質問の答えが返ってくるのか分からない」のです,「聞きたいのだが、聞くべき言葉が浮かばない」のです。その気持ち、わしには痛いほど分かります。だからこそ、途方に暮れてしまうビギナーを一人でも減らしたいと言うのが、この本を執筆した。わしの信念なのです。

ふぉれぽん (著)
販売: Amazon Services International, Inc.、出典:出版社HP

第II部 基礎的な文法・用語

プリアンブル
基本的な文法
基本的には書いた内容がそのまま出力されます。
数式や図形、画像は特別なコマンドを入力します。
LATEXではソースコード1の記述が必須です。特に1行目から12行目を「プリアンプル」と呼びます。毎回ここで記載したものをそのままコピペしておけば不便は無いと思います。最初に書くべき呪文だと思っておいて良いでしょう。わしらが教材を作成するために必要な部分は1行目です。ここでどのような文章を書こうとするのかを宣言します。

「12pt」は文字のサイズです。わしは老眼ですから12ptにしています。
「alpapaer」は用紙サイズです。
授業で良く利用するB4の横向きの場合には「b4paper,landscape」を指定します。
そして、肝心の文章は9行目から15行目の間に記述します。この領域以外の部分に書いてしまうとエラーになってしまいます。文字通り書いた内容がそのまま出力されます。数式の場合には、特別なコマンドを入力します。本書のメインはココです。

LUTEXでは\begin(document)~\end(document)の間に書いていくと、めちゃくちゃ長くなってしまい、読みにくくなってしまいます。事実、わしが本書を書いた時にも累計したら100,000行ぐらいになりました。そんな時には、別の○○.texファイルを作成して、それをソースコード2のように読み込んであげればOKです。ファイルは、main.texと同じフォルダ内に配置してください(別のフォルダでも問題無いのですが,簡潔さ重視)拡張子の「tex」部分は書きません。
わしの場合には、大学と学部をコードで整理して、問題文と答えを別々に管理しています。教材に応じて、読み込むファイルを準備してくるような形にしています。
例:2019年東京大学文系大問1の答え2019T01A.Tex
TOは東京大学を表すコード、1は問題番号、Aは答えをそれぞれ表しています。
わしの考えるIBTEXの利点の一つが,別ファイルの読み込みが簡単であることです。文章を切り分けることによって、再利用、再編集が容易になります。テスト問題の作成と、解答の作成においては、さらに力を発揮してくれることでしょう。

ふぉれぽん (著)
販売: Amazon Services International, Inc.、出典:出版社HP