インストールいらずのLATEX入門 ―Overleafで手軽に文書作成

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Overleafを使おう!

日本語を含む文書を Overleaf で作るためのノウハウをまとめた本です。LaTeXの作法や文法が簡潔にまとめられており、特にoverleaf入門書としてお勧めの一冊です。Overleaf を使うことで、原稿書きの共同作業も簡単にできます。共著論文を書くには最適です。

坂東 慶太 (著), 奥村 晴彦 (監修), 寺田 侑祐 (その他)
出版社: 東京図書 (2019/5/13)、出典:出版社HP

はじめに

Overleaf 創業者からのメッセージ

坂東さんと執筆協力者の皆様へ
坂東さん、本書を執筆して頂きありがとうございます。そして、日本および全世界のLATEXとOverleaf コ ミュニティに対し献身的にご支援くださっていることに感謝いたします。Overleaf は、LATEX文書の共同作 成をより容易にすることを目的に開発されました、その後 Overleaf がこれだけ急速に成長できたのは、ひと えに,坂東さんをはじめとするユーザの皆さんが,黎明期からサポートとフィードバックをくださったおかげ です。また,日本のユーザコミュニティの中で幅広く, Overleaf を積極的にご採用頂き、また熱くご支持を 賜っていることにも感謝申し上げます。

LATEXは,新世代の学生や研究者が自らの仕事やアイデアを形にして共有するツールとして,活躍の場を広 げています。Overleaf がそれを先導する存在であることを誇りに思います我々は,引き続きユーザが求め るプラットフォームの構築に尽力して参ります.本書の執筆のように, コミュニティ主導で進められてゆくプ ロジェクトを拝見することは,我々にとって大きな励みとなります(^^)

LATEXとOverleaf の素晴らしい入門書を世に送り出してくださることに改めてお礼申し上げます。本書を喜んで推薦いたします。
Overleaf Happy TEXing! (^^)

ジョン・ハマースリー(Overleaf 共同創立者, CEO)

坂東 慶太 (著), 奥村 晴彦 (監修), 寺田 侑祐 (その他)
出版社: 東京図書 (2019/5/13)、出典:出版社HP

はじめに

監修者まえがき
私は長年にわたって LATEX で仕事をし, LATEXの本をたくさん書いている者です。本書を書 かれた坂東慶太さんとは、昔からネットで情報交換をしている間柄です。このたび坂東さんが Overleaf の本を書かれるというので,お手伝いさせていただきました。

LATEX を使い始める人にとって一番難しいところは、環境整備,つまり, コンピュータに LATEX をインストールして使えるようにするまでの作業です。すでに LATEXを使っている人に とっても、最新の LNTEX 環境を整えるのは面倒で、そのため古い LATEX を使い続けている人も 多いと思います。

それが,近年,Webブラウザさえあれば準備不要でLATEXが使えるサービスのおかげで、大 きく変わろうとしています。そのようなサービスの一つが Overleafです。Overleaf を使えば,原稿書きの共同作業も簡単にできます。共著論文を書くには最適です。 本稿執筆時点で, Overleaf は Ghostscriptを含めたTEX Live 2017の完全な機能を持ってい ます.日本語フォント(IPAex)も埋め込まれます。Dropbox連携(有料)やGitHub連携, それに Overleafそのものがgit サーバのように振る舞う”Git bridge”という機能があります。オンラインテキストエディタはLATEX命令の補完機能やコードチェック機能を持ち、Emacs やVimのキーバインドも設定できます(残念ながら本稿執筆時点ではiOSの日本語入力との相性が良くありません)

今まで,特に日本語を含む文書を Overleaf で作るためのノウハウをまとめた本がありませんでした。その問題を解決するために書かれたのが本書です。
ぜひ本書を片手に Overleaf をお試しください。

奥村晴彦

本書に掲載されている情報について

■本書に掲載されているスクリーンショットは、2018年8月~2019年1月にかけて撮影した ものです。
Overleaf はこの間に”Overleaf v2″ と呼ばれる新しいバージョンをリリースしました (2018年7月に3版,2018年9月に正式版をリリース). Overleaf v2 正式版リリース後も断 続的にマイナーバージョンアップが行われていますので、本書に掲載されている画像と現在ご覧になっているWebサイトに乖離がある場合があります。

■本書に掲載されている情報は、次の環境下で作成しています。
・OS:macOSバージョン 10.12.4~10.13.6
・Webブラウザ:Safari バージョン10.1~12.0.3
Overleaf は、OSに依存したシステムではなく、Webブラウザベースで動作するクラウドサービスで す.macOSやMicrosoft Windowsが搭載されたパソコンばかりか、モバイル OS (iOSやAndroid)が 搭載されているデバイスでもOS環境の新旧を問わずWebブラウザさえあれば利用できます(インターネットに接続している必要があります). Webブラウザは、Google Chrome、Firefox、Microsoft, Edge. Internet Explorer. Safariなどで動作します。

■本書に掲載されている会社名・製品名・サービス名は、各社の登録商標または商標です。な お、本文中のマーク(R・TM)記載は割愛させていただいています。

坂東 慶太 (著), 奥村 晴彦 (監修), 寺田 侑祐 (その他)
出版社: 東京図書 (2019/5/13)、出典:出版社HP

目次

はじめに
Overleaf創業者からのメッセージ
監修者まえがき
本書に掲載されている情報について

1章 論文執筆ツールとして評価が高まるオンラインLATEXエディタ
1.1 オンラインLATEXエディタの登場と,増加するそのユーザー
1.2 研究ワークフローのミッシングリンクを埋めるオンラインLATEXエディター
1.3 オンラインLATEXエディタの代表格,Overleaf に着目
1章のまとめ
column LATEXの始め方

2章 Overleaf の概要
2.1 Overleafとは
2.1.1 Overleafの生い立ち
2.1.2 約180か国・地域の290万人を超える研究者などが利用
2.2 Overleafの特徴
2.2.1 インストールいらずのLATEX
2.2.2 様々な研究支援ツールと連携して、効率よく論文を執筆できる
2.2.3 Googleドキュメントのように文書共有できる
2.3 2つのバージョンと3つのプラン
2.3.1 2つのバージョンの違いを理解する
2.3.2 3つのプランの違いを理解する
2章のまとめ
column Collaboratorブランが無料になる Overleaf Commons

3章 Overleafの基本的な使い方
3.1 アカウント登録する
3.1.1 メールアドレスでアカウント登録する
3.1.2 アカウント登録の確認手続きをする
3.2 ログイン、ログアウトする
3.2.1 ログインする
3.2.2 ログアウトする
3.3 Projectを作成する
3.3.1 Project とは
3.3.2 新しいProject を作成する
3.3.3 Project のインタフェース概要
3.4 pLATEXやupLATEXで日本語を使う
3.4.1 コンパイラの設定を変更する(pdf LATEX → LATEX)
3.4.2 latexmkrc ファイルを追加する
3.5 Overleafで文書を書く
3.3.1 Source エディタを全画面表示に切り替える
3.5.2 Rich Text エディタで編集する
3.6 コンパイルして、プレビューを表示する
3.6.1 コンパイルして、プレビューを表示する
3.6.2 コンパイルの方法(自動,手動)を切り替える
3.6.3 PDFビューアを全画面表示に切り替える
3.7 長文を作成した際に使える便利な3つの機能
3.7.1 ソース内の文字列などを検索および置換する
3.7.2 Go to location機能
3.7.3 Track changes 機能
3.8 Project をPDF形式または ZIP形式でダウンロードする
3.8.1 ProjectをPDF形式でダウンロードする
3.8.2 Project をZIP形式でダウンロードする
3.9 Projectを閉じる
3.10 Projectを管理する
3.10.1 Project の Title を変更する
3.10.2 Projectをコピーする
3.10.3 Project を削除する
column Git bridge のすゝめ

付録
1 アカウントの設定
2 Collaborator プランにアップグレードする
3 メニューの説明
4 ホットキー一覧
5 LATEX Live のバージョン確認方法
6 トラブルシューティング

おわりに
著者あとがき

索引
著者,監修者,協力者の紹介

坂東 慶太 (著), 奥村 晴彦 (監修), 寺田 侑祐 (その他)
出版社: 東京図書 (2019/5/13)、出典:出版社HP