LATEXはじめの一歩―Windows 10/8/7対応 (やさしいプログラミング)

【最新 – LaTeXのおすすめ本リスト – 初心者からでも始められる入門から応用まで!】も確認する

初めてのLATEXに最適な一冊!

この本は、大学生や大学院生が日本語でのレポートや論文を執筆する上で,基本的に必要だと思われる項目に絞って、コンパクトにまとめられています。レポートや論文のために本を探している大学生にとってはとても手に取りやすく、おすすめの一冊です。

土屋 勝 (著)
出版社: カットシステム (2018/8/1)、出典:出版社HP

 

はじめに

1988年,当時の PC-9801 MS-DOS上で動いていたアスキーの『日本語 Micro TeX』に触れてから、30年が過ぎました。これまで,そして現在も Macintosh や Windows の WYSIWIG な DTPソフトも使ってきましたが、IATEXの方がしっくりと馴染みます。

テキストにコマンドを埋め込み、タイプセットするとビュワーにレイアウトされた画面が表示 される。思ったとおりのデザインになることもあれば、ぐちゃぐちゃになってしまうこともある。 マークアップ言語の面白さと可能性にはまり込んで25年しまいました。

私はこの間 LATEX の解説書を何冊か上梓し,わずかながらも LATEX の普及に関わってきまし た。そして今回、数年ぶりに本書をお届けします。

本書は最新の IATEX を使い、なおかつ初心者にも分かりやすい入門書を目指しました。

LATEX はたいへん多機能なソフトであり、詳しく解説しようとするとどうしてもページ数が増 えてしまいます。書店に並んでいる IATEX の解説書には500ページを越える大作も珍しくありま せん。リファレンスとしては、1冊で全機能が紹介されている方がうれしいのですが,あまりに分 厚い本は手に取るところから勇気が要ります。

本書では、大学生や大学院生が日本語でのレポートや論文を執筆する上で,基本的に必要だと思 われる項目に絞って、コンパクトにまとめてみました。あれも書きたい、これも必要だという情報 や技術もあるのですがそこは抑えて。

1章から順番に読んでいかれてもいいですし、インストールや基礎が分かっている方は、必要な 項目を直接読まれてもいいでしょう。
2013年『LATEX はじめの一歩Windows 8/7対応』から5年が経過し、ここに全面改訂版を 上梓します。前書では TEXLive 2012 を収録したDVD を添付しましたが,今回から DVD は省 くことにしました。TEXLive は毎年バージョンアップされており、単行本の付録 DVDでは最新 バージョンを届けることができないからです。
TEXLive は世界中の TEX ユーザーからのフィードバックを集め、ブラッシュアップを続けて いる巨大プロジェクトです。実績のある「枯れた」プログラムから実験段階のものまで、幅広い LATEX 環境を利用できます。

そしてエディタからタイプセット, プレビューまで,オールインワンで実行できる統合 TEX 環境の TeXworks を中心に取り上げています。インストール方法については Windows 7/8.1/10 についてのみ説明していますが,TEXLive 2018 は macOS, Linux でもそのまま利用できます。LATEX の解説部分は Windows 以外の他の OS においても同じように使うことができます。

最後に,本書を上梓するにあたり多くの方々にご協力をいただきましたことを,この場をお借り してお礼申し上げます。TEX を開発された Knuth 教授,LATEX を開発された Lamport 氏,多く の LATEX 用環境・ソフトを開発された方々。そしてなにより遅れに遅れた執筆におつきあいいた だいたカットシステムの皆様には本当に感謝いたします。

本書によって,多くの方が IATEX を使っていただければ幸いです。

2018年7月

土屋 勝 (著)
出版社: カットシステム (2018/8/1)、出典:出版社HP

Contents

はじめに

第1章 LATEXとは
1.1 TEXの誕生
1.2 TEXの発展
1.3 LATEXの得意なこと、不得意なこと
1.4 LATEXと英文組版
1.5 TEX と日本語
1.6 TEXLive
1.7 LATEXの仕組み
1.8 LATEX のプログラム

第2章 LATEXをインストールする
2.1 TEXLiveをインストールする
2.2 TEXLiveのインストーラ
2.3 PDFビュワーをインストールする
2.4 環境変数を設定する
2.5 拡張子を表示する

第3章 LATEXを使ってみよう
3.1 TeXworksを起動する
3.2 本文を入力する
3.3 TeXworksの機能
3.4 コマンドプロンプトで操作する
3.5 エラーが表示されたら
3.6 TEX用のエディタとは

第4章 LATEXの基礎
4.1 LATEX のきまりごと
4.2 ソースファイルを作る
4.3 ソースファイルの構造
4.4 ドキュメントクラス
4.5 クラスファイル
4.6 パッケージファイル
4.7 パッケージファイルの置き場所
4.8 本文に使えない文字
4.9 アルファベットや記号をそのまま表示する
4.10 改行と空白
4.11 文字のサイズを指定する
4.12 太字や斜体にする
4.13 右寄せ、中央揃え、左寄せ
4.14 強制的に改ページするには
4.15 タイトルを付ける
4.16 一章節の作成
4.17 文書を引用するには
4.18 注釈を付けるには
4.19 行頭を下げる・下げない.
4.20 固余香さにするには
4.21 守殊文子や記号を出すには
4.22 アクセント記号
4.23 クラスファイル
4.24 ¥記号とバックスラッシュ

第5章 表作成
5.1 table環境
5.2 罫線のない表を作る
5.3 罫線を引く
5.4 部分的に横罫線を引くには
5.5 複数のセルを一つにまとめる
5.6 縦列をまとめるには
5.7 列の幅を指定する.
5.8 表の高さを指定する
5.9 部分的にレイアウトを変更する
5.10 セルに網掛けする
5.11 タブ揃え
5.12 複数ページにわたる表

第6章 数式を記述する
6.1 TEXは最強の数式記述言語
6.2 数式表現を拡張するAMS-LATEX
6.3 行中数式と別行立て数式
6.4 数式モードで使える文字
6.5 数式モードでの空白
6.6 分数の書き方
6.7 添え字
6.8 ルート記号の書き方
6.9 積分記号の書き方
6.10 数式に番号を付けるには
6.11 複数行にわたる数式の書き方
6.12 行列の書き方
6.13 行列中の縦横線
6.14 行列要素の省略
6.15 amsmath による行列
6.16 ギリシア文字
6.17 筆記体・髭文字・黒板太文字
6.18 さまざまな数学記号

第7章 数学参考書向けのCEOパッケージを使う
7.1 高校数学の記号・フォント
7.2 ceo.styの入手方法
7.3 ceoパッケージをインストールする
7.4 ceoパッケージの使い方
7.5 さまざまな記号

第8章 図や画像を扱う
8.1 画像を挿入するには
8.2 ビットマップとベクター
8.3 RGBとCMYK
8.4 画像ファイルフォーマットの特徴
8.5 写真データの解像度
8.6 graphicxパッケージの宣言
8.7 画像ファイルのサイズ情報
8.8 dvipdfmxを使う
8.9 画像を回転させるには
8.10 画像のトリミング
8.11 画像に文字を重ねるには
8.12 画像の位置を指定する
8.13 画像にキャプションと画像番号を付けるには
8.14 複数の画像を横に並べるには
8.15 他のアプリケーションから画像を貼り込む
8.16 SVG画像を取り込む

第9章 目次、索引、参考文献を作る
9.1 目次を作るには
9.2 番号のない見出しを出すには
9.3 目次のタイトルを変えるには
9.4 目次のデザインを変えるには
9.5 索引を作るには
9.6 索引項目で使えない記号
9.7 索引の体裁を変える
9.8 入れ子になった索引
9.9 他の項目を参照する索引
9.10 参照
9.11 参考文献リストを作るには

第10章 縦組み
10.1 日本語を縦組みにする

第11章 より複雑な文書を作る
11.1 LATEXで使える長さの単位
11.2 文字や図の位置を微調整するには
11.3行間隔を調節するには
11.4 1行の文字数を調節するには
11.5 段組にするには
11.6 ページ番号を変更するには
11.7 文字に色を付けるには
11.8 複数ソースファイルをまとめるには

第12章 マクロ
12.1 マクロ
12.2 引数を取るマクロ
12.3 マクロを定義しなおす
12.4 既存のマクロを再利用する
12.5 環境を定義する
12.6 制御をするマクロ
12.7 マクロ集を作る

第13章 フォントを使う
13.1 コンピューターと漢字
13.2 JIS・シフトJIS・EUC
13.3 Unicode
13.4 TypelフォントとTrueTypeフォント
13.5 Adobe-Japanグリフセット
13.6 LATEXでフォントを指定する
13.7 新しいフォントメトリック
13.8 otfパッケージ
13.9 otfパッケージを使う

第14章 ページレイアウト
14.1 標準的なスタイル
14.2 LATEXのページレイアウト
14.3 パラメータを見るには
14.4 パラメータを変更するには
14.5 行送りを変更するには
14.6 文書全体の行送りを指定するには
14.7 文字の間隔を指定するには
14.8 クラスファイルとレイアウトの定義
14.9 ノンブルと柱
14.10 ページスタイルを指定するには
14.11 柱の内容を定義するには
14.12 ノンブルの表示を変えるには
14.13 ページ番号を強制的に変えるには

第15章 PDFファイルを作る
15.1 共通文書交換フォーマットPDF
15.2 PDFとは
15.3 PDFファイルを作るには
15.4 フォントを埋め込む
15.5 フォント埋め込みと著作権

第16章 フィルターで用字・用語を統一する
16.1 文書の信頼性を落とす表記ゆれ
16.2 さまざまな文字列置換ができる「正規表現」
16.3 ひらがな、カタカナ、漢字はどう指定する
16.4 マッチした文字列を保存し、再利用するキャプチャ
16.5 Windows用日本語 Onigsed をインストールする
16.6 日本語コードを統一する
16.7 nkfで文字コードを統一する
16.8 バッチファイルで文字コード変換~用字用語統一

付録A LATEXの情報源
A.1 LATEX に関する参考図書
A2 インターネットでの情報源
索引

土屋 勝 (著)
出版社: カットシステム (2018/8/1)、出典:出版社HP