世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書 何をどう撮る? 活用編

【最新 – 一眼レフを学ぶおすすめ本 – 入門、初心者にぴったり】も確認する

著者の優しい人柄が伝わってくる写真の教科書

鉄道写真家として人気の中井氏にファンが多い理由がこの本で理解できます。レベル的には初心者にも向く内容ですが、実践的な考え方が詰まっているので、完全オートからは卒業して少し前に進みたい人向けでもあります。様々なシチュエーションで生かせる撮影テクニックが惜しげもなく紹介されていてとても有り難い!Niconユーザーさんには特にお勧めしたい一冊です。

何をどう撮る?を意識できるようになったけど、
なんだかマンネリだなあ・・・・・
と思うなら
こんな写真にしたい!とイメージする
写真想像力
を強化しましょう!
写真想像力を強化するには、
どう撮る?を具体的に言葉で思い描く
ことが大切です。


本書は、この「どう撮る?」を「ゆるく」と「シャープに」に分け、
それぞれに合った機能やテクニックを解説していきます

CONTENTS

1時間目
知っているだけでうまくなる!
カメラの基本をおさらいしよう
その1 主題と副題を考える 「何をどう撮る?」を意識しよう
その2 構図のツボを知る 構図は「重さ」で考えよう
その3 適正露出を理解する 露出はほかの人と違っていい
その4 光線を読む 明暗差を見極め、光を選ぼう
その5 露出の設定方法をマスターする 基本は絞り優先オートと覚えよう
その6 メニューの構造を知る メニューはデパートと考えよう
その7 使いやすい設定にする 中井式の基本設定にしよう
その8 ピントをバッチリ決める シーン別のピントテクを覚えよう
その9 色と調子を見極める 3つの機能をコントロールしよう

2時間目
「ゆるく撮る」の基本テクをマスターしよう
ゆるく基本テク1 [露出]ハイキー
ゆるく基本テク2 [WB]アンバー
ゆるく基本テク3 [仕上がり設定]Yurutetsuモード
ゆるく基本テク4 [光線]順光/逆光
ゆるく基本テク5 [レンズ]広角~標準レンズ
ゆるく基本テク6 [ピント]浅ピン
ゆるく基本テク7 [構図]シンメトリー/正面/空気感
ゆるく基本テク8 [代表テク]前ぼけ
どう撮る?コラム
「ゆるく」と「シャープに」の基本テクは反対のベクトルにふれる

3時間目
「ゆるく撮る」を実践してみよう
ゆるく実践テク1 [やわらかく]前ぼけかくし
ゆるく実践テク2 [絵画のように]スーパーハイキー
ゆるく実践テク3 [やさしく]シンメトリー/ましかく
ゆるく実践テク4 [やさしく]シャドーあわせ
ゆるく実践テク5 [ノスタルジックに]青空ノスタルジー
ゆるく実践テク6 [ロマンチックに]葉っぱイルミネーション
ゆるく実践テク7 [ワンダーに]多重露出
ゆるく実践テク8 [ワンダーに]回転
ゆるく実践テク9 [ワンダーに]水中ハウジング大作戦
ゆるく実践テク10 [おもしろく]宙のとき写ったよ
ゆるく実践テク11 [おもしろく]おもしろパンフォーカス
どう撮る?コラム
画像編集機能、なかなかやります

・他メーカーのカメラをお持ちの方は各取扱説明
・本書は、機能名をニコンのデジタル一眼レフカメラ(D7000)を前提に解説しています。他メーカーのカメラをお持ちの方は各取扱説明書を合わせてご覧ください。一部の記事はすべてのカメラに対応していない場合があります。
・本書で掲載する写真の撮影データは、以下のように記しています。カメラ名/レンズ名/使用焦点距離*/撮影モード(絞り値、シャッター、速度)/露出補正*/ISO感度/WB(ホワイトバランス)*/ピクチャーコントロール*
*は必要に応じて記載

4時間目
回らず急げ! すぐにプロっぽく撮れるワザを身につけよう
プロワザ1 [キレイに/屋外で撮る]悪天候時のプロワザ
プロワザ2 [キレイに/屋外で人を撮る]ポートレートの基本ワザ
プロワザ3 [おいしそうに/室内で撮る]レイルマンライトシステムの基本機材
プロワザ4 [おいしそうに/室内で撮る]レイルマンライトシステムの機材セッティング
プロワザ5 [上等そうに/室内で撮る]レイルマンライトシステムで料理を撮る
プロワザ6 [キレイに/100円雑貨を撮る]レイルマンライトシステムでのブツ撮り
プロワザ7[キレイに/室内で撮る]レイルマンライトシステムで人物を撮る
どう撮る?コラム:画像編集ソフト「Capture NX2」僕のオススメ機能ベスト

5時間目
「シャープに撮る」の基本テクをマスターしよう
シャープに基本テク1 [露出]ローキー
シャープに基本テク2 [WB]ブルー
シャープに基本テク3 [仕上がり設定]ビビッド
シャープに基本テク4 [光線]逆光
シャープに基本テク5 [レンズ]超望遠/魚眼レンズ
シャープに基本テク6 [ピント]パンフォーカス
シャープに基本テク7 [構図]ナナメ構図
シャープに基本テク8 [代表テク]黒バック
どう撮る?コラム
ハッキリクッキリ症候群では…?

6時間目
「シャープに撮る」を実践してみよう
シャープに実践テク1 [ドラマチックに]ギラリローキー
シャープに実践テク2 [ドラマチックに]シルエット+WB
シャープに実践テク3 [ハードボイルドに]高感度ラフモノクローム
シャープに実践テク4 [重厚に]シルエットフレーム
シャープに実践テク5 [カッコよく]木流し
シャープに実践テク6 [幻想的に]振り子流し
シャープに実践テク7 [幻想的に]朝焼け番長
シャープに実践テク8 [ロマンチックに]フラッシュ止め
シャープに実践テク9 [シリアスに] シリアスモノクローム
シャープに実践テク10 [クールに]クールナイトビュー
写真から引ける どう撮る?インデックス

DVDで確認! DVDで復習しよう!
本誌にはDVDムービーが付いています。マークの付いているページは、DVDと連動していますので、映像を見ながら実践してみましょう。3時間目と6時間目は、中井精也の人気ブログ「1日1鉄」の聖地「いつもの公園」で実演しています。
1時間目 知っているだけでうまくなる!カメラの基本をおさらいしよう
2時間目 特別講座 2時間目/5時間目特別編集
「ゆるく」と「シャープに」を撮り分ける8つの基本テクをマスターしよう
3時間目 「ゆるく撮る」を実践してみよう
4時間目 回らず急げ! すぐにプロっぽく撮れるワザを身につけよう
6時間目 「シャープに撮る」を実践してみよう

どう撮る?究極の選択。そのとき僕は…
鳥居の前で、愛と苦悩の日々…orz
鳥居を、イチョウを、どう撮ろう?
右写真のようなすばらしい風景にであったとき、あなたならどう撮りますか?プロはあれこれ悩まずにサクサク撮影なんてイメージがあるけど、そんなのウソ。現場に着いたら、すぐにいい写真を撮るための、楽しい苦悩がはじまるのです。

順光or逆光?
僕は現場に着いたらまず光線を読み、自分のイメージした写真に合う光線を探します。さわやかに撮りたいなら順光側、ドラマチックに撮りたいなら逆光側というように、どう撮るかにあわせて自分の立ち位置を決めるのです。

縦or横?
光線が決まったら次は構図。レイルマン比率でノーマルな横位置写真にするか、縦位置に構え空気感重視で空をたくさんいれるかを決めます。列車はどの位置でカットするかなど、悩みはつきません。

止めるorぶらす?
空気感重視の縦位置にした場合、あえて低速シャッターにして列車をぶらすことで、風景の静かさを強調することもできます。いややっぱりきちんと止めるか?列車は右のほうがいいかも…なんて、考え出すとキリがないほど選択肢はたくさんあるのです

空or田んぼ?
横位置でノーマルに攻めるときは、副題として青空を入れるか、それとも田んぼを入れるかに悩みます。色の 出る昼間はさわやかな空を、田んぼが輝く夕方は田んぼを入れて両方撮影しました。

空は入れる?orカットする?
逆光で撮影するときは、白い空を入れつつ銀杏全体を入れて撮るか、できるだけ白い空はカットして撮影するかで悩みます。些細なことですが、写真に与える影響は大きいのです

引き算しない?orする?
逆光側は輝いてキレイだけど、ほこらの側面はさびているし、銘板もカットしたい。でも落ち葉の絨毯も捨てがたい…。結果は構図重視で引き算して(縦写真)、見せたいモノを強調しました

さらに引き算する?orしない?
最終的にはメインの副題であったはずの鳥居まで引き算して、銀杏と列車だけも狙ってみました。最初は右上の写真のように田んぼの輝きまで欲張りましたが、それもカット。こんな選択肢もアリです。

このように僕は現場に着いたら、つねに悩んでいます。撮影地に着いたらすぐに目線の高さに三脚を立ててしまう人もいますが、そんなのもったいない!素晴らしいアングルを捨ててしまっているようなものなんですね。たくさんカメラマンがいると、つい何も考えずに横に並んで撮ってしまいがちですが、ウロウロしてみたり、カメラの高さを変えたりしてフレーミングを探し、自分なりのベストを見つけてからはじめて、三脚を立てるようにしたいものです。写真撮影は、とっても楽しい宝探しなのです。

はじめに

本書はご好評いただいた「世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書」の続編として、前回解説しきれなかった「どう撮る?」の部分にこだわり、より実践的な内容に仕上げてみました。

その結果、かなり個性的な撮影方法がいっぱいつまった、おもちゃ箱のような本になりました。
箱のなかのおもちゃを夢中でかき分けて、どんどん箱の奥に手を伸ばした幼いころ。箱の底にカッコいいおもちゃがあるんじゃないかなんて、夢中で探したっけ。
この本を読んでくれたひとが、あのころのようなわくわくした気持ちになってくれたらいいな。そんなことを思いながら、書いてみました。
さあ、おもちゃ箱を開けていきましょう。

中井精也

Staff
デザイン 吉村朋子
イラスト阿部伸二(カレラ)
編集協力 山崎理佳
協力 株式会社ニコンイメージングジャパン
モデル 飯田むぎ
DVD制作 株式会社Sparks & Company